〜私の知らない過去〜【FFI編】第２幕

〜５５〜 ページ10

A「やっぱ虎丸は強ぇな！」


虎丸「オレなんて……まだまだですよ……//」



虎丸と１対１の勝負をした。


ドリブルもブロックも、虎丸はずば抜けて上手かった。









A「明日の試合も頑張ろうな！」







虎丸「………Aさん」



A「ん〜？」








虎丸「Aさんは、エイリア学園と戦ってる時……

　 “やめたい”なんて思わなかったんですか？」



A「え？」





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『一緒に………キャラバン降りないか………？』



『オレにはっ……サッカーをやる資格なんて……無いんだ……!!!』



『お前は、エイリア学園のガゼルと兄妹だ……』


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A「……正直、あったな……」



虎丸「それでも……諦めることは無かったんですね……。

　どうしてですか？」





A「どうしてって……そりゃあ仲間が居たから。

　 チームメイトが、近くで支えてくれたからさ……！」



虎丸「チームメイトが……？」




A「１人でサッカーは出来ないだろ？ それと同じだ。

　決して１人では越えられない壁も、仲間が居るから越えられる。
　大好きなサッカーを取り戻すために頑張れる。


　みんなと笑顔で居たいから……諦める事は無かった。」





私は暗くなった空に手を伸ばした。






A「仲間って、星座みたいだよな！」


虎丸「星座……ですか？」




A「何万個の星があってさ、それが繋がって星座になる……


　それは、サッカーも同じで………




　サッカーは、人を繋ぐんだ……！」





虎丸「……人を……繋ぐ……」




虎丸もそう復唱し、夜空を仰いだ。







・







『つながりーヨ！ ひろがりーヨ！(リーヨ！)』←


A「あ、電話だ。
　……もしもし？」



春奈『A先輩！いい加減帰ってきてください！
　夕ご飯も食べないでどっか行っちゃうから、心配しますよ！』




A「あぁ、ごめんごめん！今帰るから！」








A「じゃあな、虎丸！また明日!!!」




虎丸「はい！お疲れさまでした！」





私は大きく手を振りながら急いで帰った。








虎丸(……サッカーは人を繋ぐ、か……)

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