〜私の知らない過去〜【FFI編】第２幕

〜８７〜 ページ43

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豪炎寺「………………」




どういうこと………？

豪炎寺が、サッカーを辞めるなんて…………。



円堂(一体……どうして………!!!?)



A「(可笑しい…………そんな………!!)
　………わっ、しまった!!!」


円堂「A!!? うわあぁぁ!!!」





ﾄﾞｼｰｰﾝ!!!!




豪炎寺「っ!!!!?」




私は理事長の言葉にショックを受け、思わず体のバランスを崩した。

円堂をドミノ倒しのように巻き込んで、理事長室に倒れ込んでしまう。




豪炎寺「え、円堂!!? A!!?」



A「……あぁ……やっべえ……」


円堂「ど…どうも………」




響木「お前ら、盗み聞きしてたのか？」


円堂・A「………ハイ………」




理事長「…聞いてしまったのなら仕方ない。
　豪炎寺君、彼らには詳しく話した方がいいんじゃないか？」



円堂「そうだ！ 豪炎寺、サッカーを辞めるってどういうことだ!!?」

A「そうだよ！説明してくれ！」




響木「オレが説明する。豪炎寺、いいか？」


豪炎寺「……はい。」





響木「円堂、A、よく聞いてくれ。


　豪炎寺の親父さんは、稲妻総合病院の医者を勤めていて、
　豪炎寺に後継ぎをしてもらいたいと考えてるんだ。」


円堂「何でそれで豪炎寺がサッカーを辞めなきゃいけないんですか!?」




響木「サッカーを早く辞めさせて、医者の勉強をさせたいと言っていた。

　そのためにイナズマジャパンを抜けて、ドイツに留学させるそうだ。」




円堂「そんな…………」


豪炎寺「前から決まっていた事なんだ……。
　すまない……」





A「…………それでいいのか…………？

　豪炎寺は、それでいいのかよ!!?」





豪炎寺「……………いいわけないだろ………!!!」

豪炎寺は涙目になりながら答えた。




A「じゃあ何で…………((久遠「保護者の考えは、絶対だ。」


久遠監督の言葉を聞き、何も言い返せなくなった。






円堂「…………」


A「え、円堂！」



円堂は無言で理事長室を出て行った。

私は豪炎寺の方を振り向いた後、円堂の後を追いかけた。









豪炎寺(……オレだって……サッカーを辞めたくない……。



　留学なんてしたくない…………………………。




　A…………………、



　お前と…………まだ一緒に居たい………。)

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