〜私の知らない過去〜【FFI編】第２幕

〜７２〜 ページ27

―夕方―


円堂「みんな！今日はこれぐらいにしよう！」

円堂の合図で、みんなは続々と宿舎に入っていく。



豪炎寺「A達、まだ練習続けるのか？」



A「あぁ！レベルアップのために！」

秋「あんまり無理したら体に悪いから、程々にね？」



A「OK!!」



それから３人で練習を続けた。

ふと、私は“ある事”を思い出した。




A「あっ!!!
　今日、響木監督に頼まれ事されてたんだった!!!」



ヒロト「え！？ それなら早く行った方がいいよ！」


A「うん………ごめんなリュウジ……」


緑川「大丈夫だよ！
　しょうがないけど、ヒロトと頑張るよ。」←


ヒロト「全然大丈夫って顔じゃないよね、それ。」←









・







・







・







・






私は指定された時間、待ち合わせの場所に着いた。




A「………この空き地………」


商店街の外れにある、至って普通の空き地。


でも、なんだかここは……とても懐かしい感じがした……。



初めて来たはずなのに、どうして懐かしく思うんだろう…？









トン！



トン！





A「何の音だ……？」


空き地の奥から、ボールを当ててる音がした。


その方向に近づいてみると……









A「……飛鷹!!?」



飛鷹「っ!! み、南野!!!?」



私達は目を丸くさせた。



A「何でお前がここに居るんだ!!?」


飛鷹「響木さんは……？」



A「え……響木監督が待ち合わせしてた人って、飛鷹の事!?」



飛鷹「…………」





すると飛鷹は、ボールを手に持つと空き地から出ようとした。




A「飛鷹!!? お、おい!!!」


飛鷹の腕を掴んだが、バッと振り払われた。







飛鷹「……アンタには関係ねぇ」




A「関係ないわけ((飛鷹「余計なお世話なんだよ!!!」




A「……え？」





飛鷹「毎回首突っ込んできやがって……
　大きなお世話だ!!!!」



飛鷹はそう言い放った後、空き地から出て行った。




何があったのか……何を言われたのか理解できず……



ただただ、飛鷹が空き地から出ていくのを見ていた……

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