絡んだ君との糸は。

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廉「なんかA怒ってへん？」


『別に？』


廉「もしかして、俺と二人で勉強したかった？(笑)」



『何でそうなるかな……』









学校の帰り道、

いつもは二人で歩いてるこの道が

今日は違う道に見えてくる。









この人がいるだけで。









岸「俺、場違いじゃない？」

廉「そんなこと言うて、勉強から逃げようとしてんねやろ！

もう今日は逃がさんからな！！」









ちょこちょこと私と廉の少し後ろを歩く

岸くん。









本当は廉と二人で勉強する予定だったけど……

岸くんの成績を助けよう！ってことになって………









廉「着いたで〜」


岸「うわ！！廉の家、でか！！」









現在、廉の家に岸くんとお邪魔させてもらってる。









場違いって本人は言ってたけど

意外とこういうとこで引き留めるのが

永瀬廉の特徴。









パッと急に距離を離してくるときもあるし

ギュッと距離を縮めてくるときもある。









極端っていうか……気分屋っていうか……









廉「A？はよ入って？」

『うん、お邪魔しま〜す。』









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廉「ここがxやん、やからこのyが……」


岸「ああ！！そういうことかっ！」



『絶対分かってないでしょ。答えまた間違ってるし……』





岸「…………っすよね〜…」









思っていたより、岸くんに勉強を教えるのは難しくて

私も廉も悪戦苦闘。









廉「ちょっと、休憩すっか。」

『うん、しよう！しよう！』








岸「あぁ〜なんか、眠くなってきた……」




廉「ベッド使ってええよ。」









岸くんは首を横に振りながら

鞄に荷物を入れ始めた。









岸「今日、このあと用事あってさ……

だからもう帰るね。今日はありがとう。


青井さんも。」


『うん。』


廉「気ぃつけてな。」









岸くんが鞄を閉めたところを見て

ふと、こんなことを言ってしまった。









『あ！私ももう帰んないと。

ちょっと用事あるんだった。』









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