86-sho side- ページ9
…
「んで、男いるのかー！って激情したファンがSNSに看板傷つけてやるって予告しやがって」
「何つーか、頑張っても止められないSNSに、A1人守れねぇ自分に不甲斐なくて、一回アイツの前で泣いちまってさ」
「思い返せばアイツがSNS見るんじゃねぇか、傷つくような記事が抹消されてるかって常に不安定だったっつーか、神経質になってて、そんなんがAにも伝わってたんだろうな」
「結構イライラしてたし…そんな俺に気ぃ使いまくってるアイツにわざと、Aって時々何考えてるかわかんねよーよって、そんな事も吐き捨てた」
「有名になってくうちに信用できなくなった、か…最後までバレてなくて、成功だよ…本当…何も疑う事なく、見たまんま真っ直ぐ信じてんだもん。参るよな…」
…
『…それから何かあったんすか…？』
「…看板傷つけるって予告通りサロンの前で待ってたんだ」
「現れたのは大人しそーな普通の大学生」
「ただ、手には鈍器ね、がちめなやつ」
「あ、この時点で普通じゃねーか」
『…どうなったんですか、それで…』
「怒りマックスで揉み合いになってそれで殴られた、この辺」
右こめかみ付近を指す
「んで、タクシーの運ちゃんが通報しちゃってさ、警察沙汰だよ」
『…』
「その時点でさ、あー、やっちまったってなって。Aに迷惑かけちまうから別れる事決めたんだ、記者との交換条件」
『…記者？』
「うん、彼女とは別れるから、何もないから載せないでくれって」
「後は金が物を言うって奴ね」
…
『でも…Aちゃんはそんな事知らずに、自分が悪かったんだって責め続けてました…』
「それでいいんだよ、あん時のAには汚ねぇ事なんか知らず、呑気に女子コーコーセーして欲しかったんだよ。失恋だって青春の一部だろ」
「…大事だったから。めちゃくちゃ大事だったから。アイツのために裏に徹することに決めたんだ」
「実際、お前と出逢ってA変わったよ。きっと一緒に色々乗り越えてくれたのな、俺が傷つけちまったとこ…ありがとな」
…
…あまりにまっすぐな瞳に
彼女を守るために身を引いた事に
"かなわない"
素直にそう思った
…
「頭だったからさ、念のため病院行ったんだ」
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あや - 完結おめでとうございます。お疲れ様でした。10年の間の日々の事や、れんくん達のお話など、短編でも良いので続編を書いて欲しいと思います。楽しみにしています。 (2019年3月11日 9時) (
レス) id: eabae93259 (このIDを非表示/違反報告)
?HANA?(プロフ) - 完結おめでとうございます！ ぜひ続編をお願いします！無理だけはしないでくださいね？！ (2019年3月7日 0時) (レス) id: 261760be67 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - この作品大好きです。続編楽しみにしています！ (2019年3月6日 23時) (レス) id: ad4e5580f7 (このIDを非表示/違反報告)
?HANA?(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2019年3月6日 20時) (レス) id: 261760be67 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - みなさん、ありがとうございます！！ (2019年3月6日 18時) (レス) id: ca8f5d0f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kumatan | 作成日時：2019年2月7日 23時
