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…
『あれから、Aを迎えに行っても恥ずかしくないように俺なりに頑張ってきたつもりです』
『凌さんみたいに、大きな愛で包めるように…約束したようにこれから大切にしていきます』
ふーっと深呼吸して
…
『凌さん、Aもらいます。一生俺が大切にしていきます』
…涙が止まらなかった
私の中の凌さんをないがしろにしなかった
しっかり向き合ってくれた
これ以上の気持ちの証明の仕方があるだろうか
言葉にならずに気持ちが溢れる
そんな私をじっと見つめて
涙を拭ってくれれば
『悲しい事では泣かさないよ』
優しい笑みをくれる
それは
ここに満開に咲き誇る
紫陽花のような笑顔で
"あなたの笑顔、紫陽花みたい"
あの時と同じ笑顔だった
紫陽花畑の中心に手を引かれれば
少し緊張した面持ちで
『A…俺と結婚して下さい』
左手の指輪を
"これはちょい保留ね"
一旦外せば
先程まで付けていたものより明らかに大きな輝きを放つ
立て爪のダイヤモンド
「これって…マリッジリング…？」
頷き
優しく抱きしめてくれれば
『事務所の事もあるしすぐには難しい。だからこそ、形にしてもう渡しておきたいんだ』
そう言う彼の声が涙声になっていて
思わず体を離すと
目が赤い彼
『見たらだめやで』
照れ隠しに出た関西弁
隠すように強く抱きしめられれば
紫陽花畑にやわらかい風が吹く
2人を祝福するように
包み込むように
まるで凌さんがいるかのように
…
"やわらかい風が吹いたら ふと目を瞑って
元気で過ごしてるかな?
そんなことを思うんだ"
彼が口ずさむ
『離れてからも何回も何万回も歌ってきたけど、俺にとっては悲しい歌なんかじゃなくて、Aを想う愛に満ちた歌だったよ…』
心地よい風を感じながら体をゆっくり離すと
『愛してる』
満面の紫陽花畑の中で
時を超えて
2人の距離を超えて
生き続けた2人の想いに
まるで誓いを立てるように
そっとキスをした
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あや - 完結おめでとうございます。お疲れ様でした。10年の間の日々の事や、れんくん達のお話など、短編でも良いので続編を書いて欲しいと思います。楽しみにしています。 (2019年3月11日 9時) (
レス) id: eabae93259 (このIDを非表示/違反報告)
?HANA?(プロフ) - 完結おめでとうございます！ ぜひ続編をお願いします！無理だけはしないでくださいね？！ (2019年3月7日 0時) (レス) id: 261760be67 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - この作品大好きです。続編楽しみにしています！ (2019年3月6日 23時) (レス) id: ad4e5580f7 (このIDを非表示/違反報告)
?HANA?(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2019年3月6日 20時) (レス) id: 261760be67 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - みなさん、ありがとうございます！！ (2019年3月6日 18時) (レス) id: ca8f5d0f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kumatan | 作成日時：2019年2月7日 23時
