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…
言葉なんか必要なかった
ただ、ただお互いが愛おしくてたまらなかった
顔の火照りでのぼせそうになれば
唇を離し
フッと微笑む彼
離れた時間を埋めるように
唇を合わせ続ければ
ふわっと体が浮く
抱きかかえられたままソファに落ち着くと
真剣な彼の表情にドキッとしてしまう
彼の唇が首すじに
鎖骨に
降りていけば
彼の暖かな手が触れる
"どうしたらもっと彼に優しくできるかな、好きってつたわるかな"
そんな事を考えていたけれど
優しく確かめるように
まるで宝物を扱うかのように
触れてくれる彼を前にして頭が真っ白になる
彼も同じ気持ちでいてくれる事
それが嬉しくて
まるで奇跡みたいで
幸せの意味を噛みしめる
…
彼の早い鼓動が伝わる
と、同時に後ろを向いて何かをしていて
こちらを向けば
"大事にするからね"
小さく呟く
…
優しく優しく彼の体温が伝われば
色々な想いが込み上げて涙があふれる
涙で上手く見えないけれど
モノクロームの景色が
キラキラと輝いている
"紫耀"という彩りが加わって
私の人生が輝きだす
…
"もう二度と離さないから"
愛しそうに伝えてくれれば
頭を撫でながら私の左手を取る
動きを増す彼に
何も考える余裕がなくなって
ただただ胸が詰まるほどの幸せを感じる
最後まで気遣ってくれながら
彼が果てれば
栗色の髪をそっと撫でる
その瞬間、目に入った
薬指にある美しく輝く石
驚いていたら
優しく左手を取りそっとキスをする
「…大人になったから、ガラスじゃなくてダイヤモンド」
「俺の決意だから」
少し切れた息で
クシャッと笑う
ずっとずっと見たかった笑顔だった
「愛してる」
…
運命の神様
苦しみと幸せは交互にやってくるものなのですね
私
今、
泣きたくなるほど幸せです
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あや - 完結おめでとうございます。お疲れ様でした。10年の間の日々の事や、れんくん達のお話など、短編でも良いので続編を書いて欲しいと思います。楽しみにしています。 (2019年3月11日 9時) (
レス) id: eabae93259 (このIDを非表示/違反報告)
?HANA?(プロフ) - 完結おめでとうございます！ ぜひ続編をお願いします！無理だけはしないでくださいね？！ (2019年3月7日 0時) (レス) id: 261760be67 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - この作品大好きです。続編楽しみにしています！ (2019年3月6日 23時) (レス) id: ad4e5580f7 (このIDを非表示/違反報告)
?HANA?(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2019年3月6日 20時) (レス) id: 261760be67 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - みなさん、ありがとうございます！！ (2019年3月6日 18時) (レス) id: ca8f5d0f58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kumatan | 作成日時：2019年2月7日 23時
