47 ページ25
八代さんにお礼をつげて
お会計に向かおうとすれば
八「あ、二人とも必要ないよ、あれ？佐藤さんに聞
いてない？
そのかわりAちゃんに…
「？」
八「浴衣で撮影すんの協力してもらうって事なんだ
けど」
…佐藤さん
…やられた
…裏があったか
頭を抱えて苦笑いしてしまう
…
その撮影とやらは
駅構内にあるお稲荷さんで行われる
いくつか小物を足して
スタッフさんにメイクしてもらえば
大名行列並みに撮影スタッフさんと移動した為か
"えー、何がはじまるの？"
"何かの撮影？"
"あのモデルさん、可愛い！"
いつのまにか人集りができている
ゆ「A〜、めちゃくちゃ可愛い〜！！」
ゆりの声援を聞きながら
恥ずかしすぎて早く終わらせたい為
オーダーされるポージングをこなしていく
お祭りで駅が賑わうためか人集りがさらに大きくなる
携帯のカメラからシャッター音が鳴り続ける
やっぱり褒められると嬉しいし悪い気はしない
八「Aちゃーん、次は視線だけこっちー！」
言われるままに視線をやると
ゆりと、廉くんと
目をまん丸にした彼
…
八「Aちゃん、今日はありがとね！さすが、
佐藤パイセンの言うだけのことはあったよー」
"さっそく写メだけどパイセンに送ったらさ、みてこ
れ！"勘違いすんな、俺のミューズだ"だって"
"都内でくやしがってる"
談笑していたら
こちらに近付いてくる人影がみえる
それがすぐ彼である事に気付くと自然に笑顔があふ
れ手を振る
し「初めまして、平野っていいます」
八代さんに礼儀正しく頭を下げる
八「…」
"はっはーん。君が王子なわけね"
『え？』
"Aちゃんの王子！"
"名古屋で見初められて東京行ってモデルになる。
まさにシンデレラストーリーじゃん"
八「ね、プリンセス」
私にウインクすれば
鳥肌が立つ
さすが佐藤さんの後輩さん
"…彼氏だろ？だから君が王子"
八「王子、これから大変だね。俺応援してるから」
スタッフに呼ばれ
手を振って去っていく八代さん
今この瞬間までの突然すぎる展開に
頭がぐるぐるしていたら
"臨むとこっス"
彼が静かにつぶやいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 706人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏潤(プロフ) - わたしは表現の仕方は自由だと思うから、どんな形で表現してもいいと思う。わたしはこの作品がおもしろいと感じ、もっと読みたいって思いながら、次のページへのボタン押してます！いつもステキな作品ありがとうございます◎ (2019年2月9日 4時) (
レス) id: 2b8e4fd199 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - 嬉しいコメントに私も泣きそうになりました。評価が上がるようにこれからも頑張ろうと思います。ステキなコメントありがとうございます！！ (2019年2月4日 7時) (レス) id: ca8f5d0f58 (このIDを非表示/違反報告)
くもり(プロフ) - 久しぶりに作品を見ながら泣いてしまいました、上の評価がありえないくらいにとても心温まるお話で主人公と紫耀くんのこれからがもっと見たくなりました。更新頑張ってください。 (2019年2月4日 2時) (レス) id: dd30b09f12 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - あめんぼさん» ありがとうございます、引き続き頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月4日 0時) (レス) id: ca8f5d0f58 (このIDを非表示/違反報告)
あめんぼ(プロフ) - 私がずっと探してた、やわらかい愛の詰まった作品だなと感じました。更新楽しみにしています。 (2019年2月4日 0時) (レス) id: ac0c3bd13b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kumatan | 作成日時：2019年1月25日 20時
