殺人投票 3 〜逃げられない死〜

大切な人？ ページ14

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岸「他の皆は……？」


『鬼から逃げてる途中にバラバラになってしまって…………』









そう言うと、岸先輩はホッとしたように笑い








岸「俺もなんだ………。」









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とりあえず、バラバラになってしまった同士



皆と出会えるまで、一緒にいることになった。









岸「でも………何で4時から鬼ごっこが始まったんだろうね…」


『メールにも、“午後6時から”って書いてありましたよね……。』




岸「う〜ん………。よく分かんないね。」









岸先輩はペンダントをさりげなく、ポケットにしまった。









『その………ペンダントの中に入ってる写真の女性は……

大切な人……


なんですよね？』









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岸先輩は驚いたように私を見た。









『あ………那須君から聞いて……』



岸「あぁ……

……ってことは……思い出したの？





前のゲームのこととか………」









岸先輩も知っていたんだ…………と

少し驚いたが、









『全部は思い出してないんです。

あ…………岸先輩が前のゲームも一緒に参加していたっていうのも覚えてなくて………』




岸「そっか……。


この写真の子はね、前のゲームで

亡くなったんだ。」









亡くなった…………？









『どういうことですか……？』


岸「このゲームは勝てば、亡くなった人を生き返らせられるかも……っていうのは知ってる？」


『那須君から、聞きました。』






岸「うん………それで、俺と那須が犯人に勝ったんだ。


それで、Aちゃんも生き返ることができた。」









勝った人って…………那須君と岸先輩だったの……!?





那須君………なんであの時、

自分が勝ったって教えてくれなかったんだろう………。









岸「この子はね、………七菜っていうんだけど……

殺されちゃって………



でも、生き返ったんだけどね？









だけど………………」









岸先輩の表情がどんどん暗くなっていく。









『あの………！無理に聞かないんで…』




岸「いや……………






Aちゃんには


話しておきたいんだ。」









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