殺人投票 3 〜逃げられない死〜

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『はぁ…………』









今、私達は本館3階の階段に座っている。









シーンとしている校舎内を見ると、

さっきの鬼が幻だったのではないかと

不安になってくる。









高橋恭「さっきからA、溜め息ばっかついてるやん。」


『…………うん。何か疲れちゃって』



永瀬「那須とどこ行っとったん？」









永瀬は足をブラブラさせながら、興味無さそうに聞いてくる。









『まぁ………ちょっと』



永瀬「なんやねん、それ。

言えんことでもしてたん？」









一向に目を合わせようとしてくれない永瀬に少し怖さを感じる。









那須君「別に何もしてないけど。

ちょっと気になったことがあったから確認してただけ。」




永瀬「ふーん……。」









明らかに永瀬の態度がおかしい。









前から、こんな感じだったと言えばこんな感じだったけど………









高橋恭「ヤキモチやいてんの？」


永瀬「はぁ？……何言うてんの？」









恭平は冗談混じりで言ったつもりだったようだけど……





永瀬はめっちゃ恭平を睨んでる。









高橋恭「冗談やん！！」






恭平が笑いながら、永瀬の背中を叩くと





永瀬「…………チッ」









機嫌が悪そうに舌打ちをした。









見るからに………様子がおかしい。

精神的に？

グレた？









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永瀬「なぁ…………犯人って…

お前なんちゃうの？」









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永瀬の低い声と、冷たい視線が









私に向けられた。









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