殺人投票 2 〜逃げられない死〜

大好きだから？ ページ40

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『…………ごめん』





那須君「何で謝るの……？」








『だって………だって……

私が那須君のこと忘れちゃってたから……


那須君に辛い思いさせちゃった…。』









心の中が罪悪感でいっぱいになる。








那須君が話しかけてくれた…？

思い返しても、思い出せない。









那須君は、色んな思いを背負って話しかけに来てくれていたのかもしれないけど……









その時の私は……話しかけて来てくれているのが


彼氏の那須雄登だって……知らなくて。









ただの、同じ学年の、名前も分からない男子………

だと思っていたに違いない。









だから、すぐに要らない記憶……

どうでもいい記憶として




頭の中から処分してしまったんだ。









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那須君「………Aが謝ることじゃない。だから……


もう謝んないでよ。」






『………でも…！』









那須君「俺だって、謝りたいことまだまだあるよ。

今回のゲームの最初とか、Aにもきつい態度取っちゃったこととか。

怖がらせちゃったこととか……。」





『あぁ………そうだね(笑)』




那須君「うん………


お互い水に流すってことじゃ……

ダメかな…？」









水に流す………


本当に？本当にいいの？









『私は……。


那須君のお願いごとを聞いてあげたい。




ここまで苦しい思いたくさんさせちゃったから………それくらい最後にさせてよ。』









そう言って、那須君の手を握った。









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