殺人投票 2 〜逃げられない死〜

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那須君「そんなことないよ。

気にしないで？」









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優しく背中をさすられて……


呼吸の乱れも治まってきた。









『ごめん、戻ろっか……』









そう言って私が立ち上がった時、









那須君に手首を掴まれた。









私を見上げる那須君の目が



何を考えているか読み取りづらくて







ふいに怖くなった。









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“バタバタ……”









階段の方から大きな足音が聞こえてきて





パッと掴まれていた手首が離された。









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階段の方に目をやると……


そこにいたのは………









『えっ…………何で……


恭平が…………』









まちがいなく、高橋恭平だった。









那須君もポカーンとしてしまっている。








幻覚………じゃないよね…？









高橋恭「A！那須！！」









走って来る恭平の姿に動揺を隠せなかった。









『えっ？え………え？』








高橋恭「ハァ………ハァ……


俺、勝手に殺されとったみたいや(笑)」









意味がわからない。









那須君「誰に殺されたんだよ？」





高橋恭「せやから、殺されてはないんやって…！

俺バリバリ生きてんで？


ほら、触れるやん。」









恭平は私の涙の痕を指でなぞった。









高橋恭「な？生きてるやろ？


さっき、平野先輩と道枝からメールのこと聞いて……俺死んでるん!?ってなって………


あのメール、嘘やわ。


こうしてかっこええ顔のままやし！」









『なんだ………よかった〜………』









目の前で笑う恭平を見て、本当に嬉しくなった。




ナルシストなのも変わっていなくて、それさえにも嬉しさを感じてしまう。









生きていてくれてよかった。






本当によかった。







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でも………何で嘘メールなんか…



死亡って書かれてても死んでいないってことは………






海人とかは………どうなの？









死体がないってことは………



他の人も………どこかで生きていたりするのかな…？









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高橋恭「さっさと皆のとこ戻ろうや？
」




『うん。』




那須君「おう……！」









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