【ナンバカ】愛を知らない少女の告げる想い (ページ32)

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お預かり③ ― No side ― ページ32

「離せマナ!!」
「問題起こすなってハジメが言ってたでしょ？大人しくしなさい」
「離してください、このガリ勉甘党ブス」
「「「!!!」」」

暴れる寸前のロックを押さえていると、ウパはマナにも悪口を言う。
それを聞いたウノ達は汗を流しながら固まり、マナは前髪で顔を隠し黙り込んでいる。

「どうしました？」

ふっと勝ち誇った笑みを浮かべるウパには、マナは問答無用で彼の頭に拳骨を落とした。
ゴン、と大きな音を聞きつけハジメが13房に入ってきた。

「おいてめぇら、問題を起こすなって言って……おい7番、お前58番に何をした」
「口は災いの元ってことを身体に叩きこんだだけだよ」

大きな窪みを作った地面に倒れ伏すウパを見たハジメがそう問うと、マナは無表情で答えた。
それを見ていたウノ達は顔を真っ青にしながら思った。

(((相手が悪すぎた)))

ちなみに、ジューゴは「どんそく…へたれ…」と言いながらまだ落ち込んでいた。
後日、ウパはハジメに「ハゲヤニゴリラ」と言ってマナと同じく拳骨を落とされた。

～一方3舎～

「貴様ぁ～、今の言葉もう一度言ってみろ。命はないぞ」
「ああっ!? 俺はただ3舎にこれ以上カマはいらねぇって言っただけだろうが!!」
「そのクローゼット結構高いので、ハニーくんはともかくそれは壊さないでね」
「トロワてめぇえええ」

3舎に預けられたリャンはハニーに向かってクローゼットを投げようとしており、ハニーはそれをバレットで阻止していた。

～一方4舎～

「あの…なんで俺だけ地下牢なの？そんなに悪い奴に見えます？」
「だってせっかく来てくれるならいいじゃないですか、ここ広いし」
「仁志さん、そろそろ本気で怒られますよ」

何故か4舎の地下牢に入れられたチィーは仁志にもてなされており、その様子をムサシは困った様子を見せていた。