お預かり�� ページ30
「オイお前ら」
「今度は何だよ」
「5舎の復興工事と舎房改装で一時的に囚人を預かることになった」
「はぁ？」
巨大な棺を片手で持つハジメの言葉にウノは訝しげに返事をした。
ウノの反応を無視しハジメは部屋に持っていた棺を入れた。
「事件の関係者だから仕方なくここに入れることにした。いいか、ぜってー問題なんて起こすんじゃねーぞ」
棺を開け、中を覗くと入っていたのはウパだった。
しかもご丁寧にナンバープレートと貼っている札は13の数字が入っている。
「ぎゃああああああキョンシィィイィィ!! ホラームリです!!」
「散々会ってるでしょ、失礼な人ですね」
まるでコアラみたいにロックに抱き着いたウノの反応にウパはそう言うと、欠伸をする。
「少しの間ですが、ここにいさせてもらいますよ」
「師匠ぉお―――!!」
「そのいきなり来るのやめてもらえますか」
飛びつくニコをすぐさま止めるウパ。こうしてみると彼もニコの扱いが結構慣れたな。
すると部屋の中を見渡していたウパはふんっと鼻で笑う。
「それにしても随分品のない部屋ですね、ホコリっぽくて落ち着きません」
「そうかな？ むしろホコリ一つもない綺麗すぎる部屋も落ち着かなくない？」
「まぁそれもそうですね」
「なんだぁ？ いきなり来て早速文句とか生意気なチビだな」
「うるさいですよ、三つ編みビビリ眉毛」
ウパの悪口を言った直後、ウノはその場に崩れ落ちた。
「ビビリ…まゆげ…」
「ああっ、あのウノが口喧嘩で負けた!!」
「あのウノが一発で！」
「ウノく――ん!!」
「あらら」
崩れたウノを見てジューゴ達は驚く。
でもウパの悪口って、結構ピンポイントだからフォローできないんだよねぇ。
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作者名：いちご | 作成日時：2017年11月30日 17時
