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Nside
翔さんは大野さんの事が好きなのだろうか？
私はずっと見てきた。
翔さんという存在を…。
『こ、こんな僕を素晴らしいお店で働かせて頂けるんですか！？』
『ええ。むしろ、働いてほしいです。私は貴方のメロディーに惹かれたんですから！』
私は魅了されていた。
一人のピアニストに…。
小さなお店でピアノの詩人、ショパンの名曲、ノクターンを弾いていた翔さん。
私は、曲に合わせたその魅力的な表情と繊細な指の動きに惚れたんだ。
『二宮さんに褒められて嬉しいです！僕、何ていうか…存在感が無いんで見て下さるだけでも嬉しかったなぁ。』
純粋にピアノが好きな翔さん。
それでも、自分の腕に納得どころか、自信が無くて、つい自分自身で卑下してしまう。
そんな翔さんをどうにかして、有名にしてやりたかった。
櫻井翔という小さなピアニストを全国レベルの素晴らしい大きなピアニストへ変えたかった。
そんな翔さんが圧倒的な才能 (歌唱力) を持っている大野さんと出会った。
大野さんの視線は運命に導かれるように翔さんへと注がれていた。
熱い視線が苦手な翔さんにとって、それは緊張へと繋がるが、その視線の正体を明かせば、翔さんは大野さんとたどたどしいが、少しずつ、話すようになった。
『あー、大野さんは羨ましいなぁ。音楽の神様に好かれていて…僕なんて恵まれた才能なんて無いのに〜。』
大野さんの武器が声なら、翔さんの武器はその指ですよ。
その指から鍵盤を弾いて、美しい音色を奏でているんですから…。
なのに、自分は才能が無いと言うなんて…。
澄ました表情を浮かべているが、大野さんは絶対、翔さんに惚れたね。
あの音色、音楽に詳しい人なら、絶対、惚れる筈だから…。
そして、転機は呆気なく訪れた。
『二宮さん、僕、クラシックにチャレンジしてみようと思います！』
ジャズの世界へ導かれた翔さんはクラシックの世界から消えたと思ったが、大野さんに出会って、アドバイスをされた結果、もう一度、クラシックを弾くと決めたらしい。
少しズルいと思った。
大野さんが翔さんを変えたという所に嫉妬を覚えてしまった。
でも、私に翔さんの挑戦を止めれる権利なんて無い。
全ては翔さんが決めた事だ。
応援するしか選択肢は無いのだから…。
今、熱心に譜面を見てピアノを弾いている翔さん、そんな翔さんの背中を押したのが、私ではなく、大野さん。
私の心は悔しいという気持ちで埋め尽くされていた。
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山風無限(プロフ) - さなさん» コメントありがとうございます！今まで本当にありがとうございました！さな様のコメント、物凄く励みになりました。翔くん受けを作った甲斐があります！もし良ければ、他の作品も宜しくお願いします！！本当にありがとうございました！！ (2017年5月12日 17時) (
レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
さな - 完結おめでとうございます。私の好きな翔さん受けのものを書いてくれて嬉しかったです。ありがとうございます。 (2017年5月12日 17時) (レス) id: f525e602d3 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - さなさん» コメントありがとうございます！あゆはぴの青春ブギでの名前を取らせて頂きました。名付け親は相葉くんなので流石だと思いました。次回更新時の続きの方も宜しくお願いします！！ (2017年5月7日 18時) (レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
さな - 5人の異名がどれも合っていて面白いなと思いました。 (2017年5月7日 17時) (レス) id: f525e602d3 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - さなさん» コメントありがとうございます！山コンビか磁石、どっちのストーリーが良いか選べとなると難しいですが、私も磁石になるかなと思います。ニノの影から見ていた感が物凄く寂しい気けど、後々両思い展開が良いなと思います。二人から愛される翔くんは愛しいですよね！ (2017年5月7日 16時) (レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
| 作成日時：2017年3月24日 23時
