殺人投票〜逃げられない死〜

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“ガラガラｯ”









勢いよくドアを開け、入って来たのは









浮所「あれ!?恭平寝てる！」









いつも通りの明るい浮所。









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永瀬「どこ行っとったん？」









浮所「ちょっと校舎見学。」









浮所は恭平の隣にごろんと寝転んだ。









浮所「俺も寝よ〜」









再び静かになった部屋。









永瀬は“廊下に出よ”というかのように目で合図してきた。









二人を起こさないように部屋を出る。









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永瀬はどんどん歩き進める。









そして多目的室2からだいぶ離れた場所にある美術室に入った。









永瀬「ここなら、バレへんやろ。」








と、美術室の椅子に座る永瀬。









『………でも浮所みたいに校舎内を見て回ってる人がいたら…

見られちゃうかもしれないよ。』









永瀬「じゃあ、どうするん？


このまま殺されるの待つ？」









その言葉に何も言い返せなくなった。









永瀬「あ……美術準備室は…？」









美術室の奥にある扉に目をやった。









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中に入るとモワッと蒸し暑い空気が全身に触れた。









永瀬「……………暑っ」









そう言いながらも、永瀬は涼しげな表情で私を見つめてくる。









“トクン”









心臓がうるさくて……息が吸いづらい。









永瀬「………キス、初めてやないよな？」









初めてだった……初めてだったけど






なぜか見栄を張ってしまって……









『うん。』









と言ってしまったのだ。









永瀬「…………これは生きるための

キスやから……

勘違いせんといて。」









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