61-夕食 ページ11
「夕食に向かうぞ。」
スネイプは本を読んでいたAに声をかける。
「もうそんな時間ですか？」
「早くしたまえ。」
「…待ってくれてるだけ紳士ですね？」
Aはおちょくるように言うとスネイプは無視して出ていこうとした。
「…ちょっと！待ってくださいよ！」
Aは慌ててローブを羽織りスネイプと共に大広間へ向かった。
「おお、セブルス、A。待っておったぞ。」
大広間に入るや否やダンブルドアに声をかけられる。それもそのはずホグワーツに居る全てと思われる教師がそこに既に座って居たからだ。
緊張のあまり固まっているAの背中を押し、普段とは違いみなで囲むための丸いテーブルにスネイプはAを自分の隣に座らせた。
「それではみな揃ったようじゃから、始めようかの。」
そう述べるとダンブルドアは杖を一振して皆の前に宴会の時のように食べ物を出した。
先生方は生徒とはやはり違い上品に食べ始める。
いや…この空気じゃ食べにくすぎる…
セブルスの部屋に食べ物持ってきて欲しかったよ…
「…おや、ミス･ポールセンはお腹がすいてないようじゃの？」
「え？あー、いや、そんな事ないですよ。」
Aはそう言い目の前のキッシュをお皿によそった。
「体調が悪いのですか？」
「おお、そういうことならポピーにお願いせねばの？」
「いえ、大丈夫ですから。」
この全教師からの視線の方が体に悪いわよ。
「ほほ、そうかそうか。ところで君は魔法史が苦手のようじゃが。」
「…暗記がどうも苦手で…」
「他の教科はここに居る君を見ておる先生達全員が満点以上の点を与えておるというのに勿体ない。…のう？ミネルバ。」
「ええ。ミス･グレンジャーも大変素晴らしいですが、ミス･ポールセンにはセンスもありますからね。…鼻が高いですよ、ミス･ポールセン。」
マクゴナガルは嬉しそうに微笑む。
先生方の前で褒められるのも気まずいんだけども…
「御二方とも、ミス･ポールセンが困っておりますので、ここら辺にして夕食の続きを召し上がるというのは如何ですかな？」
眉間にシワを寄せるAにスネイプが助け舟を出す。
「保護者らしい意見じゃ。…では、そうしようかの。」
ダンブルドアはそう言うとほかの先生と話を始めた。
Aはスネイプを見上げると少し頭を下げ、スネイプは何も言わず食を進めた。
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あぼ - アップルパイさん» そう言っていただけて光栄です！これからもよろしくお願いします！ (2020年5月19日 7時) (
レス) id: 59b3bafa61 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - とても面白いです！体に気をつけて、これからも更新頑張ってください！応援しています！ (2020年5月18日 22時) (レス) id: 494187a4f3 (このIDを非表示/違反報告)
あぼ - たまちさん» ありがとうございます！ (2020年5月17日 19時) (レス) id: 59b3bafa61 (このIDを非表示/違反報告)
たまち - 続きキター！これからも楽しみにしてます！ (2020年5月10日 23時) (レス) id: 2384b40b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぼ | 作成日時：2020年5月10日 23時
