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『先輩とお酒飲むの、なんか変な感じします』
「まあ高校以来だからね、会ったの」
この前先輩と会った日から土曜日までは、案外あっという間だった。
久しぶりに摂取したアルコールが、思ったよりも早く回っている。
「Aお酒弱い？」
『いや、そんなことはないんですけど…飲むの久しぶり過ぎて色々忘れてます』
ジョッキの結露がポタポタと机に落ちる。
ちょっとふわふわする位の、丁度いい加減。
私に弱いかどうか聞いてきた先輩もそろそろ酔ってきて、耳や鼻先がほんのり赤く色づいている。
『吉沢先輩って、今彼女とかいないんですか？』
「いなーい。募集中です！」
ピースしてニコニコ笑う彼は、私にも同じことを聞き返してきた。
案の定だ。
ああ、惨めになる。
なんで先輩と恋バナ始めちゃったんだろ…
『私もいませーん』
「独り身同士、仲好くしようぜ…」
わざとらしく声を低くした、そんな呟きが聞こえて、ふ、と笑ってしまう。
…なんか、言わなくても良いことまで言ってしまいそう。
そう分かってはいるものの、勝手に口が動き始める。
そして、いつの間にか悩み相談が始まっていた。
『私、彼氏作りたいとか思わないんですよね…』
「ん、なんで？」
『恋愛が、苦手…だから？』
「疑問系なの」
本当にそうなのかなんて、自分でも分かっていない。
ただ…
『今まで、人を好きになっても、時間が経つとその人のこと好きじゃなくなったので。…なんていうか、飽きちゃうんですよね』
「ふーん」
『…興味なさげですね』
「いや。Aって、本当にその人のこと好きだったのかなと思って」
『ちゃんと好きでしたよ、…たぶん』
普段の飽き性が、恋愛にまで発展しているだけだと思っていた。
＿お前、もう俺のこと好きじゃないだろ？
いつか、元彼に言われた言葉を思い出す。
…あれ、その彼と付き合ったのって、なんでだったっけ？
「案外、初恋がまだだったりするんじゃない？」
『えぇ？もう私26ですよ、そんなのないです』
「…ほんとに人を好きになったらね、ずっと忘れられないよ」
じっと私を見つめて言うものだから、何もかも見透かされているような気がして少し怖くなった。
先輩は、どこか悲しげに微笑んだ。
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麦(プロフ) - 游さん» ありがとうございます〜！今回の更新もかなり日が空いてしまってすみません…。感想もいただけてとっても嬉しいです！更新は、どうか気長にお待ちください！(*´∀`) (2021年12月23日 8時) (
レス) id: c17c33a14a (このIDを非表示/違反報告)
游 - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません｡｡｡ かなりお久しぶりです。 更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。更新待ってますね。 (2021年12月14日 0時) (レス) @page35 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 游さん» ありがとうございます！ご指摘の部分は全て修正したと思います！苗字の表記の所、単純に私のミスでした…すみません。タイトルの「再開」はわざとで、「再会」との掛詞です！紛らわしくて申し訳ないです…。ご丁寧にありがとうございました！更新も頑張ります(*´∀`) (2021年8月11日 21時) (レス) id: c17c33a14a (このIDを非表示/違反報告)
游 - 物語短編で読みやすかったので一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年8月11日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ○ページ23のここの部分 「(名字)」とここの部分 名字)に話しかける口実が欲しくて、授業では寝たふりをして彼女を見ていた。 これも名字が無くて名字表記なのですが｡｡｡ (2021年8月11日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦 | 作成日時：2021年4月11日 21時
