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…え、コンビニ?
路地裏じゃなくて?



「ごめんなさい、とりあえず入って」



耳元で小さな声がする。

お腹のあたりに違和感を感じて見てみると、明らかに誰かの腕が腰に回されている。

というか、この声って…



『よ、吉沢…さん?』



されるがままで店内の奥の方に着いて、思わず彼の顔を覗き込んだ。

マスクで顔半分隠されたとしても、帽子で影の落ちた目元ではっきりと分かった。


まさに、私が尾行していたその人。



「はい。あー、助かった…」



あっさりと認めた吉沢さんは、心の底からそう思っているかのように呟いた。

ど、どういうこと?



「週刊誌の記者さんですよね、つけてきてくれてありがとうございました」


『いや、それは謝らないといけないことだと思うんですが…』



控えめに言えば、彼はすぐさま否定してきた。



「あなたも気づいてたでしょ、俺のことつけてる女性がいたって」


『…はい』


「さすがに怖いんです。ここまでこられるとね」



はは、と何でもなかったように笑っている。

それは、あの女性は、



『ストーカー、ってことですか』


「はい」



そんな返事に、どう反応すればいいのか分からず困った。

私だってその女性と同じだ。
ついてきていたのは事実だ。

そんなことを思っていた私を見透かすように、彼は唐突に言った。



「あなたは違いますよ?」


『…え?』



ふふ、と吉沢さんは優しく微笑んだ。

混乱した私をよそに、彼は商品の置かれた棚で身を隠して、こっそりと外を見る。



『もういない、ですか?』


「そうみたいです」



その一言を聞いて心底安心した。

そのせいか、ひきつっていた顔の筋肉が緩んだ気がする。



『…じゃあ、私はこれで。気をつけて帰ってくださいね』



すぐそこだけど、と加えると吉沢さんは笑った。

コンビニの出口へ歩き出そうとすると、待って、という言葉に引きとめられる。

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設定タグ:吉沢亮 , 短編集 , 俳優
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(プロフ) - 游さん» ありがとうございます〜!今回の更新もかなり日が空いてしまってすみません…。感想もいただけてとっても嬉しいです!更新は、どうか気長にお待ちください!(*´∀`) (2021年12月23日 8時) (レス) id: c17c33a14a (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません。。。 かなりお久しぶりです。 更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。更新待ってますね。 (2021年12月14日 0時) (レス) @page35 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 游さん» ありがとうございます!ご指摘の部分は全て修正したと思います!苗字の表記の所、単純に私のミスでした…すみません。タイトルの「再開」はわざとで、「再会」との掛詞です!紛らわしくて申し訳ないです…。ご丁寧にありがとうございました!更新も頑張ります(*´∀`) (2021年8月11日 21時) (レス) id: c17c33a14a (このIDを非表示/違反報告)
- 物語短編で読みやすかったので一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年8月11日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
- 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ○ページ23のここの部分 「(名字)」とここの部分  名字)に話しかける口実が欲しくて、授業では寝たふりをして彼女を見ていた。 これも名字が無くて名字表記なのですが。。。 (2021年8月11日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月11日 21時

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