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-9年前-
それは俺が小学四年生の頃だった。
もともとクラスに馴染めていなかったのだが、クラス替えと同時に俺に目をつけていたらしい子と同じクラスになってしまったのだ。
まあよくある話で、いじめが始まった。
その原因は、全ての事が終わったあとその子たちから事情を聞いた先生の話によると、俺の容姿とか、成績とか、性格とか諸々。
あんまり人と付き合うのが得意じゃないタイプだったからきっと俺にも非があったんだと思う。
だけど、正直言ってそのいじめは小学生がやるにしては陰湿だった。
校舎裏に放課後呼び出されて水をかけられたり、上履きに画鋲を入れられたり。
俺はあの頃結構ひねくれてたからさ、親や先生に頼った時点で俺の負けだって勝手に思ってて。
誰にも相談できなくて、1人で勝手に辛くなっていた。
そんな中のある日、いじめっ子たちに公園に呼ばれたんだ。
断ったらその次の日どうなるかもあの時の俺は理解していたから、きちんと公園に向かった。
まあ、案の定。
公園に着いた途端集団から蹴られたり、まあうん。
いろいろされてさ。
その最中何人か、公園の横を通り過ぎた大人がいたんだけど、誰も助けてくれなかった。
きっとみんな、小学生の可愛い戯れだと思って、本当はそんなのじゃないってわかっていながら目を逸らしたんだろうね。
仕方ないと思う。
だけどあの時の俺は絶望を味わっていたよ。
誰も、助けてくれないんだなって。
自分で助けを求められない俺も悪かったけどね。
浦島太郎の亀みたいに背中を縮こまらせてひたすら耐えてた。
もう少し、したら飽きるかなあ。
なんて叶うはずない僅かな希望をもちながら。
だけどその時。
ヒーローが現れるんだ。
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ちゃん(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございました。普通にミスです、すみませんでした、、 (3月7日 23時) (レス) id: 596977d8b6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリジナルフラグが立ってます.. 二次創作なのでオリジナルフラグは消した方がいいと思われます.. (3月5日 2時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年3月3日 20時