俺とヒーロー ページ43
「けぃ？」
大貴の心配そうな声が聞こえ、過去の回想から現実へと引き戻される。
山田くんの話だけするつもりだったのに、弟のことも思い出してしまうなんて。
ぼんやりとする頭を軽く振りつつ、口を開く。
「俺が今までやってきたことは大体、こんな感じ。」
大貴は小さく頷いた。
花火のドンドンという音と共に地面が少し揺れている。
そんなことを感じられるくらい俺と大貴の間に静寂が流れる。
信じてもらえた、だろうか？
俺の話以外で証明する手立てなど何も持ち合わせていないから信じてもらえないと困るのだけど。
まあ、信じてもらえなかったらそれはそれで仕方ないか。
元々話すつもりはなかったんだし。
腕時計を見るとタイムリミットまで残り6分だった。
時間がないなあ。
少し早いがお別れの挨拶でも言おうとした時。
大貴がようやく口を開いた。
「タイムリープは、何回できるの？」
、、、、、、。
なんと、答えようか。
数秒考えた後、最適解を見つける。
「これで、最後だよ。」
大貴が息を飲むのがわかる。
「俺の世界の慧は、何も知らないの？」
「知らないよ。意識を失う直前、正確には5年後の7/20の午後12時だったけ。確かその時間に今ここにいる俺と記憶が共有されて意識を失うと思う。」
俺がそう言えば
「そうなんだ、」
大貴は今まで聞いたこともないくらい元気の無い声でそう言った。
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ちゃん(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございました。普通にミスです、すみませんでした、、 (3月7日 23時) (
レス) id: 596977d8b6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリジナルフラグが立ってます.. 二次創作なのでオリジナルフラグは消した方がいいと思われます.. (3月5日 2時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃん | 作成日時：2024年3月3日 20時
