俺とオトウト ページ38
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今日は久しぶりの休日。
だというのに、外は結構な大雨だった。
雨の日は傷が疼くなんて厨二病臭いこと、フィクションの世界だけかと思ったらどうやら本当らしい。
右足がとても痛かった。
最近はまるでフィクションのような出来事が多いなと思わず苦笑する。
今日は朝から、大貴のところに行くつもりだったんだけど、何しろこの足だ。
、、、、たまには家でゆっくりして午後から行こう。
それにこの前知り合った山田くんも大貴のことを気に入ってくれたらしくてあれからよく病室に行ってくれてるみたいだし。
そう自分に言い訳しながら少し固めのソファから立ち上がる。
大貴が『慧のシンプルな部屋に合うよ!』って選んでくれたソファ。
結構気に入ってる。
駄目だ。大貴のことを思い出したらやっぱり会いたくなってきた。
もう会いに行こうかなあ。なんて弱弱メンタルを少し落ち着けようとキッチンに立ち、紅茶の準備をする。
コーヒーは苦手だから、紅茶。
職場の同僚とかにはカフェイン摂らないでよく起きてられるなって言われるけど苦手なものは仕方ない。
あ、カフェオレは好きだよ。
そんなことを一人、脳内でブツブツと言いながらカップにお湯を注いでると、インターホンが鳴った。
誰だろ。
宅配かな?
インターホンを覗くと、そこに居たのは。
4つ下の弟だった。
相変わらず意志の強そうな目でカメラを覗いているアイツ。
「は、」
アイツ、どこで俺の家を知ったんだか。
まさか、探偵でも雇ったんじゃないだろうな。
弟が父の命令を受けて来たことはわかっていた。
だって弟は結構俺たちの関係性を応援してくれていた、はずだから。
弟は言葉を発することはなさそうだし俺も発する気はなかったので、とりあえず渋々とロックを解除する。
数分後今度は玄関のインターホンが鳴る。
足を軽く引きづりながら扉を開けると。
「兄さん、、、、、」
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ちゃん(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございました。普通にミスです、すみませんでした、、 (3月7日 23時) (レス) id: 596977d8b6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリジナルフラグが立ってます.. 二次創作なのでオリジナルフラグは消した方がいいと思われます.. (3月5日 2時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年3月3日 20時