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「え、?」
またもや俺の心を読まれたような(読んでいるのだろうが)発言に思わず戸惑いの声が漏れる。
「タイムリープ自体は簡単かもしれないけど、変わった未来があんたが思っているような楽しい未来になることはないと思う。」
「だって、あんたはその未来で永遠に意識を失うんだから。」
は、。
永遠に、
意識を失う?
どういうことだ。
さっきまでひとつ残らず理解出来ていたはずの死神の言葉を急に脳が受け付けなくなったようだった。
死神は言いにくそうに言葉を続ける
「タイムリープの動力は、あんたのこれから生きるはずだった『未来』なの。だから、こっちの世界で一回目のタイムリープした瞬間と同じ時間に変わった未来で意識を失う。まあ、簡単に言えば今のこの子みたいな感じかな。この子と違って君の場合は寿命は変わらないからざっと50年くらいは寝たまんまだろうけど。」
死神は俺の顔色を伺うようにゆっくりと、だけど淡々とそう言った。
先程まで困惑していたはずの脳内はもう冷静になっていた。
だって確かにそうだよね。
悲しいし認めたくないけれど本当なら、君が元気な未来なんて有り得ないんだもん。
何かを得るためには、何かを差し出さなくちゃいけない。
俺が学生の頃ハマったある漫画を思い出す。
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ちゃん(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございました。普通にミスです、すみませんでした、、 (3月7日 23時) (レス) id: 596977d8b6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリジナルフラグが立ってます.. 二次創作なのでオリジナルフラグは消した方がいいと思われます.. (3月5日 2時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年3月3日 20時