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死神は「はあ。」と大きくため息をつき、「言うんじゃなかった。」とぼそぼそと言う。
しかし、その言葉とは裏腹に微笑みを隠しきれていないと思うのは俺だけだろうか。
「じゃあ今からタイムリープについて説明してあげるからそれ聞いて判断しな。」
まだ少し躊躇うようにそう言った死神が説明してくれたタイムリープのルールとは
・1回のタイムリープで戻れるのは15分だけ
・タイムリープで負った傷や怪我は治ることがない
・たとえ過去が変わったとしても今俺がいる現在の状況は変わることがなく、変えた瞬間から別の世界線になる
・タイムリープは過去と未来のどちらにでも行けるが、1ヶ月以内に全てのタイムリープを消費しなければならない
・タイムリープを全て終えた瞬間からここと別の世界線がひとつになり、こちらの世界線は消滅する。
・過去や未来の人間に話しかけても未来に問題は無い。
・1度タイムリープしたらそれより過去に戻ることは出来ない。
それらを聞いた時の正直な感想は、
なんだ簡単じゃないか。
だった。
確かに少しルールは複雑かもしれないが、1回頭に叩き込めば簡単だ。
死神がそんなに躊躇った理由が全く分からない。
「俺、行きます。」
君が事故に遭う瞬間まで巻き戻って、事故を回避すればいいだけ。
変わった未来で俺と君の青春をやり直そう。
俺が明るい未来を想像して少し微笑んでいると、死神は険しい顔で言う。
「残念だけどそんな簡単なものじゃないよ。」
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ちゃん(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございました。普通にミスです、すみませんでした、、 (3月7日 23時) (レス) id: 596977d8b6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリジナルフラグが立ってます.. 二次創作なのでオリジナルフラグは消した方がいいと思われます.. (3月5日 2時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年3月3日 20時