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再び、
慧がエスコートしてくれているのにもかかわらずずっと誰かと肩がぶつかるし、大勢の話し声が耳のすぐ側で聴こえる。
白状が他の人の邪魔にならないように自分の体にぴたっと貼り付けて持ちながら、自然と慧とも距離が近くなる。
「大ちゃん、大丈夫?」
「うん。全然大丈夫だよ」
慧は俺の耳元でそう聞いてくれるけれど、慧より背の低い、いやそもそも彼の耳の位置も分からない俺は周りの喧騒に負けないように声を張るしかない。
「またタイミングみて、端に抜けようか」
慧の問いに頷いた時。
ずっとずっと前の方でスピーカーを通した男性の焦った声が聞こえてきた。
「この中に医療関係者の方はいらっしゃいませんかー!!?女性の呼吸がおかしくて、、、、、、!!医療関係者の方、助けていただきたいです!!!」
慧の体がぴくんと反応するのがわかる。
、、慧は医学部生だからね。
「慧、行って大丈夫だよ」
「でも、、、、、、」
慧が俺を置いていっていいものか悩んでいるのがすごい伝わってくる。
「俺なら大丈夫だよ。この人混み頑張って抜けて、どっか静かなところで待ってるから。」
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ちゃん(プロフ) - 匿名さん» ご指摘ありがとうございました。普通にミスです、すみませんでした、、 (3月7日 23時) (レス) id: 596977d8b6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オリジナルフラグが立ってます.. 二次創作なのでオリジナルフラグは消した方がいいと思われます.. (3月5日 2時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年3月3日 20時