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大貴はそんなボクの手を握り、ティッシュを差し出してくる。
彼へのささやかな反抗のつもりでそのティッシュは受け取らず拳でぐりぐりと涙を拭う。
「侑李は優しいね。、、、、だけどやっぱそのお願いは聞けないわ。」
大貴はいつもボクに甘いけれど
ほら、やっぱりこのお願いだけは絶対に聞いてくれない。
俺がそっぽを向けば大貴は少し苦笑して、横になってしまった。
もうこの話はここまでということなのだろう。
ずるいよ大貴は。
、、、、、大貴にこれ以上負担をかけないように無言で手をさする。
このぬくもり忘れたくない。
神様はよりによってなんでこんなお人好しに能力を託したのだろうか。
能力の使いすぎで自分の首を絞めてしまうようなやつに。
、、、、、こんなお人好しだからか。
神様の狙い通りなのか誤算なのか分からないけれど、ボクは神様が憎いよ。
この気持ちだけは絶対変わらない。
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年1月28日 9時