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嗚咽とともにそんな気持ちを大貴さんにぶつける



「侑李くんは慧のこと絶対忘れない、忘れるわけないよ。」



大貴さんはただ一言だけそう言った。



やけに自信のある声で。



「なんの根拠があってそんなことを言ってくれるんですか、?」



現に俺は父さんの声をもう思い出せないのに。



「俺はありきたりなことしか言えないけど。亡くなった人は俺たちの心の中で生きてるってよく言うじゃん、?あれほんとだと思うんだよね。だって俺今でも中学の時死んだ両親夢に現れるし、つい最近だって慧の夢見た。あんなに侑李くんのこと大好きな慧が侑李くんを放っておくはずがないよ。」



大貴さんはまるで自分にも言い聞かせているように一語一語はっきりとゆっくりとそう伝えてくれた。


、、、、、、、そうかなあ。


父さんは俺の心の中にいてくれるんだろうか



「そう、ですかね」



「うん。絶対。」



大貴さんの確信を持った声が俺の不安を徐々に溶かしていくのがわかる



大貴さんのぬくもりを感じながら、


涙越しに見えた海は陽光を浴びきらきらと輝いていた。



そのきらきら1つ1つが大貴さんからもらった希望と父さんからもらった愛のようだった。



自分でも変なこと言ってるなってわかってるんだけど、なぜだか確かにそう思っんだ。


Fin.

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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年1月28日 9時

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