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大貴と目を合わせるのが恥ずかしくて俯いていると、再び声が聞こえる
「、、それよりちゃん眠いでしょう?」
「ちゃん」って懐かしい呼び方。
中学校の時は「いのちゃん」で高校時代はいつのまにかその呼び方だったけど付き合ってからは「慧」呼びだったな。
テンション高くなると付き合ってからも「ちゃん」呼びがでてたけど。
懐かしい響きを噛み締める。
だけど、急に何言ってるの
まだ眠くないし
って言いたかったけれど正直少し眠かった
けど大貴とのせっかくの時間無駄のする訳には行かない。
「全然眠くないよ、!」
「ふふ、嘘だ。いつもよりもっと眠そうに垂れてるよ、目」
俺の顔をのぞき込むようにそういう大貴
「、、、、、、やっぱり少し眠い」
大貴に見つめられたら秒で嘘を白状してしまう自分が憎い。
「明日も早いしね。少し寝な?俺どこにも行かないから」
、、、、、、どこにもいかない。なんて簡単に言っちゃだめだよ
その言葉がある日突然できなくなってしまうことを俺はもう痛いほどわかっていた
だけど、大貴、その言葉今度こそ守ってよ?
信じるからね
「、、、じゃあ23:00に起こして?絶対だよ?」
「、うん!」
大貴が頷くのを確認して横になり、目をつぶる
目を瞑れば、大貴が呼吸している音がはっきりと聞こえる
その事実に脳が興奮していてまだ寝れそうにない
「、、、、そういえばさ大貴はなんであの日急にディナー行こなんて言ったの?」
目を瞑りながらずっと疑問に思ってたことを聞いてみる
「それはー、ナイショだよ」
なんで内緒にする必要があるの
もう大貴はずるいなあ
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年1月28日 9時