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ばいばいとバイクで走り去る雄也に手を振る
明日、楽しみだな
4年前に中学校時代からの親友だった雄也に告白された時はすごく戸惑ったし、正直俺の精神はそれどころじゃなかった。
だけど雄也は「慧くんのペースでいいからね」と俺の傍にずっといてくれた。
そんな彼にだんだんと惹かれていき、交際を始めてからはあっという間だった。
そしてとうとう明日は結婚式。
、、、、雄也に言われたみたいに今日は独身最後の夜楽しみますかー!
まだ顔が火照ってるのを感じながら玄関の扉を開けると、リビングの明かりが扉越しでも漏れてるのがわかる。
わあ、
しまった
つけっぱで出かけちゃったんだ。
最悪
こんなんで明日から同棲なんて、雄也をガッカリさせないかな、
新居に持っていくものを詰めようと用意したはいいけど結局まだ何も手をつけてないダンボールの合間を縫いながらリビングへの扉へ手をかける。
ガチャと扉を開ければ
「慧、結婚おめでとう!」
そこに居たのは10年前に死んだはずの元カレだった。
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作者名:ちゃん | 作成日時:2024年1月28日 9時