太陽と弾丸 Ⅱ (ページ15)

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俯きかけていた顔が反射的に上がってしまう。

「、、、、どういうことだ。」

「そりゃあ、話の流れのままの通りですよ。、、、って言っても密告者かどうかは分かりませんけどね。それでも怪しい人、俺知ってますよ。」

にやりと佐藤が意地の悪い笑みを浮かべる。

まるで悪魔の囁きだ。

こんな裏切り者の言葉を信用出来るはずがない

頭ではわかっているのに。

自分の鼓動が早くなっていくのがわかる

「信じるか、信じないかは有岡さん次第ですけどね。」

さっきまであんなに俺を挑発するようなことばかり言っていたくせに、急に寄り添った言葉を出してくる佐藤。

完全にコイツのペースに乗せられている。

そう自覚はしていたけれど、そこに慧の仇を取れる希望が一筋でも差しているのならば。

俺に拒否する選択肢などない。

「教えろ。」

例えそれが、俺の心に傷をつけるようなものであったとしても。