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病室の中から苦しそうな声が聞こえてくる。

｢はぅ、、、、、、
っく、、、、、、、、｣

｢大貴さんー！！
今痛み止め追加しますからねー！
もう少し頑張りましょうねー！！｣

｢おぇ、、、、、、、
はぁはぁはぁ、、、、、、｣

｢吐き気止めも追加で持ってきて！！｣

ドアが開く。

｢あ、お兄様ですか、、！？早く中入ってあげてください！！｣

看護師さんが焦った様子で中から飛び出してくる。

奥を覗くと苦しそうに頭を抱えて痛みに耐えている大貴。

呆然と立ち尽くす俺の手を離し父親に向かって駆け出す双子

ymcn｢ぱぱっ！！｣

｢りょう、ゆーり、？｣

苦しくてたまらないはずなのに双子の声を聞けばすぐ父親の顔になる弟はやっぱりすごい。

｢大貴、大丈夫か、、、、、、？｣

大丈夫じゃないってわかってるのにそう聞いてしまう。

｢にいさん、だいじょうぶ、大丈夫だよ。いつもよりちょっと痛みが強くてさ、びっくりしちゃっただけ｣

自分に｢大丈夫だ｣と暗示をかけてるのが悲しいほどに伝わってしまう。

俺はただ、心配そうに父親を見つめる双子を抱っこして弟の背中を撫でることしか出来ない。