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大ちゃんは本当にこんな感じで誰にでも平等にフランクだったし、だけどそんな中でもちゃんと礼儀正しかった。

だから俺たちの学年はもちろん、体験入学の時なんか中学生が周りに沢山寄って来ているのを見かけたから本当にいろいろな人に好かれていたと思う。

バレンタインの時も嫉妬しちゃうくらいチョコもらってたし。

涼介くんと侑李くんのパパは本当に本当に素敵な人だったよ。

と話を締めくくる。

2人はきらきらと目を輝かせていた。

ym「パパ、かっこいい？」

涼介くんがそう聞くから、正直に答える。

「うん。すごいかっこよかったよ。」

あんなモテモテだったくせに最後はずっと片想いしていたという幼馴染の女の子と結婚しちゃうんだからな。

罪な男だ。

そこでピーピーとご飯が炊ける音がする。

「じゃあ、今日はここまで！2人ともお手伝いしてくれますかー？」

俺がそう明るいトーンで言えば2人はパパにそっくりな顔で笑って返事をした。

「はーい！」

その笑顔に俺も釣られて笑いながらぼんやりと思う。

大ちゃんが今ここにいれば、なんて言うだろうかと。

成長した息子たちを見て何を思うのだろう。

その問いの答えを知ることは叶わないのだけど。

まあ彼の代わりにはなれないないが、俺は少しでも大ちゃんにもらった優しさや笑顔を彼の息子たちに返せるように精一杯頑張ろうと思う。