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｢あれ、これ、もう撮影始まってるー？｣
それは、大貴が2人のために残したビデオだった。
余命宣告された後から撮り始め、2人が自分の死を認識した時と5歳から20歳までの誕生日用の計16本のビデオ。
俺の口から自分の死のこと言わせるのは申し訳ないからってわざわざ撮影していた。
、、、、俺もこのビデオを観るのは初めてだ。
大貴が亡くなる４日前に渡されたから。
久々に大貴の顔を見てもう泣きそうになってしまう。
｢りょうー、ゆーり見えてるー？パパでーす！！｣
ym｢パパだあ！！！｣
りょうが無邪気に歓声をあげる
｢2人は今何歳なのかなー？
ちゃんと慧にいの言うこと聞いてお利口さんにしてるー？
、、、、まあ、ふたりはいつもお利口さんだから大丈夫だよね。
そんないい子な2人に今日はお話したいことがあります、！｣
ym｢なになにー？｣
｢んーっとね、パパね、2人がこれ見てるとき、2人のそばにいられないんだ、。少しじゃなくてずっと。だからね、もう2人のことギューってできないし、会えない、。｣
ym｢どゆこと、、、、、、、、、？｣
｢急に言われてもわかんないよね、、、、。、、、、、、、パパ、もう少しで 、、、お空に行くんだ。」
そこでんーっと一旦考える素振りを見せる大貴。
「んーー、、、。
こんな回りくどい言い方じゃだめだよね、、、、。
、、、、、、パパねもう少しで死んじゃうの。だから2人がこれ見てるときはもうお空にいると思うんだけど、、、。｣
｢なんで、なんでパパは僕たちのこと置いてっちゃうの！！！？｣
りょうが涙を流し始める。
ゆーりは黙ったまま。
一旦ビデオを止める
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作者名：ちゃん | 作成日時：2023年12月21日 18時
