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俺だって神様に聞いてみたいよと大人気ない、本当に大人気ない答えがパッと頭に浮かぶ。
だけど、俺はもう立派な大人だ。
そして今日からこの子たちの保護者にならなければならない人だ。
「パパのお気持ち、しだいかなあ。」
声が少し震えながらも頑張って真っ直ぐ侑李くんと涼介くんの目を見てそう言う。
2人は少し首を傾げたが、それでも結局こんな弱々しい俺の回答に納得してくれたようだった。
ym「ぱぱ！ゆっくり休んでね！」
cn「休んでね！」
そう言って大貴の両頬にキスをした。
そんな純粋で優しい2人に『パパはもうずっとおっきしないの。今日から俺が2人のパパ代わりだよ。』なんて死んでも言える訳なかった。
いずれ伝えなければならないのはちゃんとわかっている。
わかっているけれど。
ごめんなさい、大貴。
俺はまだそんな勇気を持ち合わせていない意気地無しでどうしようもない野郎だから。
「りょう。ゆーり。」
大貴がそう呼んでいたように双子を呼んだのはほぼ本能的だった。
呼んでしまった後に、不味かったのではとふと思い、訂正しようとするが。
2人はなんの違和感も持たずに俺の所へとことこと歩いてきた。
ymcn「なあに！けいにい！」
その鈴を転がすような軽やかな声に正座している俺と同じ目線の2人を思わず抱きしめる。
ym「けいにい、？」
cn「どしたの、？」
少し戸惑った様子の2人を抱きしめる力を少しだけ強くする。
「ごめんね。2人とも。少しだけこのままでいさせて。」
ymcn「いいよー、！」
小さい体はとても暖かった。
いつかの弟と同じ匂いだったし、同じぬくもりだった。
あぁ、この子たちは紛れもなく大貴の息子なんだなあ。
そう、強く思った。
俺のたった一人の大切な弟の宝物。
大貴の代わりにこれからは俺がこの子たちを守っていくのだと。
改めて決意する。
しばらく抱きしめていると、ぐっと体に加わる力が大きくなる。
「ん、？」
恐る恐る二人の顔を覗き込んでみると、目を閉じて寝息を立てていた。
そうだよなあ。
疲れちゃったよね。
1人でぶつぶつと呟きながら2人を布団の上に寝かせる。
じぃっとやっぱり大貴に似ている寝顔を見つめながら二人の間に正座してとんとんと両手でお腹を優しく叩く。
「ぱぱ、」
そう呟く2人の寝言には聞こえないふりをして。
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作者名：ちゃん | 作成日時：2023年12月21日 18時
