太陽と弾丸 (ページ42)

今日:60 hit、昨日:34 hit、合計:15,162 hit

太陽と命日ページ42

arside

薮くんの話の数日後

今年もこの日がやってきた

クリスマスムードで盛りあがっている商店街を抜け、しばらく歩くと寂れた墓地が見えてくる。

12/22の22:00にこんな場所に来るの俺ぐらいだよな、笑

思わず苦笑してしまう。

｢慧、遅くなってごめん。今日は仕事長引いてさ。｣

返事が返ってくることなんてないってわかってるけど目の前の墓石にそう語りかけてしまう。

慧が死んだ日、俺が慧を殺した日から今日で3年。

あれから毎年この日にはここに来てしまう。

慧の遺体は、組織の奴らに言われて俺が倉庫に火をつけたからないんだけど。

ふ。

お世話になった先輩を焼くとかやっぱり俺の良心は麻痺してきてるみたいだ。

｢今の俺見てもさ、慧は俺のこと太陽だって言ってくれんのかな。｣

墓石から返事が返ってくることはない。

｢、、、、、やっぱり会いたいよ。｣

自分で殺しといてよく言うよな。

｢ってかさ、慧。涼介と面識あったんだな？ほんとびっくりしたよ。世界はやっぱ狭いよなあ。、、、、、慧の家族の事件俺知らなかったし。家族の皆さんが亡くなってることは慧が前話してくれたけど、まさかあの事件の被害者だとは、。、、、、多分俺に知られたくなかったから話さなかったんだよね、？ごめん。知っちゃった。ボスから全部全部話も聞いた。、、、、、、慧のこともっと知りたかったって後悔してる。今更なんだけどさ。、、、、慧は俺のこと相棒って思ってくれてた、、、、？｣