今日:33 hit、昨日:35 hit、合計:14,721 hit
小|中|大
・ ページ42
それから数週間は何も手につかなかった。
さすがに仕事には行ったが。
通勤の途中でいのちゃんが食べたいって言ってたやつだ、とか
いのちゃんに似合いそうな服だなあとか、
いのちゃんに似ている髪色の人がいるなあとか
何を見てもいのちゃんに関連づけてしまう。
こんなんじゃダメだとより仕事に精を出すようになった。
それから数年後
営業先から会社へ戻ろうとした時
見つけてしまった。
ふわふわの茶髪
華奢な後ろ姿
どうしても忘れられなかったあの姿だ。
そう思った時には走り出し、
彼の腕を掴んでいた。
驚いたように振り返る彼。
夢にまで見たその顔を見た時はっと我に帰った。
よく見れば隣には知らない男もいる。
しまった。
もういのちゃんは前を向いてるんだ。
とまたショックを受けそうになった時
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃん | 作成日時:2023年12月1日 15時