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料理 ページ13

酔っ払った北斗を結局起こせず
そのまま2人でソファーで一晩。
翌朝は二日酔いと体の痛みで2人とも顔をしかめた。


そんなスタートを切った土日だからか
特に予定もなく家でのんびりと過ごしていた。


北斗が観たがっていた映画をネット配信で観ながら
片手間でスマホゲームしたりお菓子をつまんだり

たまにテレビに目を向けては北斗の横顔をちらっと見て、
そんなことを繰り返して映画はもう三本目。


…北斗、飽きないのかな?
観てるのはずっと洋画だし
吹き替えじゃなく字幕で観てるから
聞こえてくる台詞は何が何だかさっぱりで。



「北斗やっぱすごいね、こんなにぶっ続けで映画観ても平気なんてさ」



素直に感動して北斗のほうを向き直ったのに
当の本人から返事はない。



「…」

「…北斗?」

「…」



長いまつ毛はぴくりともせず、
肩が規則的にゆっくりと、少しだけ上下する。


ね、寝てる…
私のさっきの言葉返して欲しい。



「起こすのは…可哀想だよね」



二日酔いから始まったこの週末を考えると
幸せそうな寝顔の北斗を起こす気にはなれなくて、
テレビの音量を下げ、ブランケットをそっとかけて立ち上がった。

北斗が寝てる間に晩ごはんでも作ろう。
きっと驚くだろうな、何て言われるかな。



冷蔵庫の中には
北斗が買ってきた食材がいっぱい入っている。


勝手に使って怒られることはないだろうけど、
古いやつから使わないと。
賞味期限をよく見ながらお肉やら野菜やらを選んで
何を作ろうかと頭を悩ます。


別に料理できないんじゃなくて面倒だからしないだけ、
って前に北斗に言ってみたけど全然信じてなかったな。

…まあできるってだけで決して上手ではないんだけど。
おぼつかない手つきで野菜を切りながら少しだけ自虐した。

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作者名:はぴ | 作成日時:2020年2月29日 23時

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