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北斗が嫉妬してるんじゃないか、
なんて自分に都合のいいことを考えようとしていた私の頭は、
樹くんの言葉をすぐには理解できなかった。
そのままぼーっとしているうちに
いつの間にか打ち上げはお開きになっていて、
樹くんの姿も見当たらない。
「…ただいま」
「おかえり。遅かったね」
「うん…久々に会ったから、盛り上がっちゃって」
「もう遅いし、風呂入って早く寝ろよ。俺ももう寝るから」
「ありがと…」
いつもと同じ、優しい言葉をかけてくれる北斗。
夜更かしはあまり得意そうじゃないのに、私が帰って来るまで待っててくれた北斗。
疲れて帰って来る私を、おかえりって迎えてくれる北斗。
…信じられない。
だって出会った日から今まで北斗はずっと優しくて、
ちょっと口うるさいけど私のことを本気で心配してくれてて、
家事だってやってくれて…
「北斗が、前科者…?」
お風呂場でつぶやいた言葉は、シャワーの音にかき消されて流れていった。
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はぴ(プロフ) - 澪さん» ご指摘の点、修正いたしました。最後までお読みいただきありがとうございます! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - あんずさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます...!お楽しみいただけて何よりです! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 30e2dc2cd0 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 完結おめでとうございます!すみません、あの次のお話にいくときに押すボタンのところがまだ続くになっていますよ 完結したので編集画面で執筆状態のところを完結にしてくださいね (2019年10月27日 22時) (レス) id: 1546ba87f7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - 完結おめでとうございます…!すごく惹き込まれるお話で、最近はこのお話の更新が1番楽しみでした!素敵なお話をありがとうございます。とっても楽しかったです!本当に、お疲れ様でした! (2019年10月27日 22時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
はぴ(プロフ) - ぽめり。さん» お読みいただきありがとうございます!本日で完結してしまいましたが、また今度お話を出すときに読んでいただけたら幸いです! (2019年10月27日 21時) (レス) id: fcb0b50e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はぴ | 作成日時:2019年10月5日 23時