225 （changmin） ページ7
次の日。
あの休憩時間から何かが変わった。
無理な要求をしてきたスタッフは、なぜだか、別の安全な案を持ち出してきて、これならどうか？と話し合おうとしてくれるようになった。
僕らがダンスを前面に出したい曲で動きにくい服をしていた衣装スタッフが「やっぱあれは動きづらいですよね」と涼しげなものに変更した。
全てのスタッフが少しずつ譲歩するようになって、僕らも意見を言いつつ、相手の意見を少し取り入れたいという気持ちになる。
「なんかおかしいよな、まあ良い意味でだけど」
ヒョンも首を傾げる。みんなで作り上げるライブがこの1日で急激に出来上がる。
今日も午後の休憩に、差し入れをAとヌナが持ってきてくれる。
「何よ急にこの雰囲気、いいのが作れてきたのね」
ヌナがソジンヒョンに話すのが聞こえる。
「昨日の夕方くらいからなんか違うんだ、雰囲気が」
「昨日の夕方か。ああ、A効果か」
「ああ確かに、あの休憩から変わったかも。Aさん、スタッフと談笑してたんだ。初めて会ったはずなのに楽しそうだったよ」
「でしょ、よかったわ」
そんな会話が聞こえる。こいつは一体何をしたんだろう。
隣を見る。Aがいる。今日はスタッフ全員１つのテーブルで休憩をとる。そして僕はごく自然にこの席をゲットできたのだ。
目が合うと
「何ですかその目は。食糧が足りないって？」
紙袋からもう1つマドレーヌを取り出してはい、と渡してくる。
「自分こそ本当は食べたくて、でも食べづらくてウズウズしてるんじゃないですか」
「そんなことないです。私の胃は小さい」
わざと僕が見せつけるように食べると、悔しそうに下唇を噛み、結局マドレーヌを食べだす。
悔しそうなAに笑いが止まらない。
自分でもおかしくなってきたみたいでAも笑いだす。
周りは意外にも僕たちを気にせず各自談笑を楽しんでいて、2人で自由に、いろんなことを話した。
嘘のように疲れが消えていくのが、自分でもよく分かる。
こうして休憩時間は、Aやヌナのおかげもあり、和やかな雰囲気のまま終える。
しかし。その後、また一波乱起きてしまったのだ。
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杏(プロフ) - この作品が大好きで繰り返し繰り返し読ませていただいてます。お時間とゆとりがある時で構いませんので、続きを書いていただけると有り難いです。気長に待たせていただきますので、よろしくお願いします。 (2022年6月22日 12時) (
レス) id: 581eda12c1 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。 (2022年6月22日 12時) (レス) @page13 id: 581eda12c1 (このIDを非表示/違反報告)
hanu(プロフ) - makimakiさん» コメントありがとうございます！！一気読みして下さったんですねす嬉しいです！！拙い文章ですがぜひ続きもよろしくお願いします〜！！ (2019年10月24日 20時) (レス) id: 179145279f (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - おはようございます。ここまで最初から一気読みしてきました。面白い始まりでお話に引き込まれました。また更新楽しみにしております☆ (2019年10月24日 7時) (レス) id: b6eaa70bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hanu | 作成日時：2019年10月14日 21時
