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ふと顔を上げる。あ・・
目が合う。そらせない。ようやく視線が緩み、チャンミンがニコッと笑う。
なんか分からないけど、不自然な笑顔に思えた。
笑ってるのに悲しそう。疲れているだけだろうか、何かあったのだろうか。
心配になるけど、とりあえずいつも通り、周りはちょうど見てないから手を振って笑い返す。
ようやくチャンミンらしい笑顔になって、部屋に入っていった。
そんな顔見せられたら心配になるじゃないの。
再びスタッフとの会話に入ろうとすると
「おーい」
私を呼ぶ声。少年のように手を振りながらかけてくるチョンユンホさん。
「Aちゃん来てくれたんだね、ヨニの代わりに？」
「はい、さっきまでヨニさんも来てたんですけど別件の用事で私だけ」
「Aちゃんがここにいるなんて不思議な気分だよ。しかもこの数分でこんなに仲良くなって」
「この子、話しやすいよとっても」
「迷惑ばっかかけてるって話をしても褒めてくれるんです」
「つられて笑顔になるよ」
周りのスタッフの方々が口々に言う。
「そうでしょ」
ユノさんは腕を組んでうんうんと頷きながら言う。
こんなに褒められることなんて滅多にない。
お世辞と分かっていても恥ずかしくてしかたない。
「そんなに言って下さってもコーヒーは1人1杯ですからね」
「じゃあケーキは余ってますか」
気付いたら目の前にチャンミン が立っている。
頭がボサボサでも、少し髭が伸びていても、どうしてこんなにかっこいいのだろう。
「そういう人もいると思ってケーキは何個か余ってるんです」
「ほーん、よくわかってますね」
「ちなみに3個目はだめですからね」
いつもこんな風に、子供みたいなやりとりをしてしまう。
だけどこんなやりとりにスタッフたちが笑ってくれて、まあいいかと思う。
「じゃあそろそろ始めようか」
スタッフ方はみんなお礼を言ってくださり、仕事に戻っていく。
「Aちゃんありがとうね。改めてAちゃんは本当にすごいや」
「ヨニさんに教わったから私はその通りにやっただけで」
「あ。ケーキじゃなくて・・まあいいか、ごちそうさま！」
そう言ってユノさんは大きく手を振りながら足早に去って行った。
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杏(プロフ) - この作品が大好きで繰り返し繰り返し読ませていただいてます。お時間とゆとりがある時で構いませんので、続きを書いていただけると有り難いです。気長に待たせていただきますので、よろしくお願いします。 (2022年6月22日 12時) (
レス) id: 581eda12c1 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。 (2022年6月22日 12時) (レス) @page13 id: 581eda12c1 (このIDを非表示/違反報告)
hanu(プロフ) - makimakiさん» コメントありがとうございます！！一気読みして下さったんですねす嬉しいです！！拙い文章ですがぜひ続きもよろしくお願いします〜！！ (2019年10月24日 20時) (レス) id: 179145279f (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - おはようございます。ここまで最初から一気読みしてきました。面白い始まりでお話に引き込まれました。また更新楽しみにしております☆ (2019年10月24日 7時) (レス) id: b6eaa70bbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hanu | 作成日時：2019年10月14日 21時
