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「じゃあ私はどうして寂しいを心地良いと感じるのかな??」
私は頭に浮かんだ疑問を素直にぶつけた。
静寂…。2人の足音だけが暗闇に響く。
私の手の甲とチャンミンの手の甲がぶつかる。
ぶつかって、そしてそのまま、離れず、くっついたまま。
そして…ゆっくりとチャンミンの手が、手のひらへと移動して私の手を…握った。
「きっと…慣れてしまっていただけです。」
低くて優しくてよく耳に響く声でそうゆっくり言った。
「それから…知らなかっただけ。」
私の質問へのチャンミンの答えは、たった二言だった。
慣れてしまっただけ。知らなかっただけ。
だけどチャンミンの言いたいことがちゃんと理解できた。
繋がれた手から伝わるチャンミンの温かさ。
まっすぐな気持ち。優しさ。力強さ。
私は今、冷たくて静かな暗闇を1人歩くということが、とてもとても孤独で寂しくもので、とてつもなく悲しくて苦しいものだったのだと気づいた。
それは今この瞬間、1人じゃない暗闇を知ったからだ。この人が隣にいるこの暗闇には寂しさはひとかけらもないと、知ったから。
私は自分が闇に溶け込んでしまってはいない、ここにちゃんと存在しているとチャンミンの手の温かさを通して感じることができる。
知らなかったのだ。冷たくて恐ろしい暗闇でも、こんな風に満たされた幸せな気持ちになれるということを知らず、寂しさが心地よいと感じていた。
でも今知った。チャンミンが、教えてくれた。
「だからもう、お願いだから、夜に1人で散歩なんてバカなことしないでください。危ないじゃないですか、世の中には色んな人がいるんです」
チャンミンの言い方が可笑しくて笑う。
つもりだったのに…涙が先にでた。そして止まらなかった。
チャンミンの腕に抱きついて、子供みたいに声をあげて、思いきり泣く。
なにも言わず、ただ背中をさすってくれるチャンミンの温かさが身体いっぱいに広がって、涙が止まらないのに幸せな気持ちだった。
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hanu(プロフ) - ヒロコさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜更新なかなかできずすみません。大好きです、って言葉すごく嬉しいです！更新がんばります！！！ (2019年10月14日 21時) (
レス) id: 179145279f (このIDを非表示/違反報告)
ヒロコ(プロフ) - はじめまして。このお話大好きです！更新楽しみにしてますね！ (2019年6月1日 18時) (レス) id: 53b162cf00 (このIDを非表示/違反報告)
hanu(プロフ) - 千衣さん» はじめまして！このような温かい言葉をいただくと本当にダラダラ更新が申し訳なくなります、、とはいえなかなか更新できないと思いますが・・本当に嬉しいお言葉ありがとうございます！！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: a655dbd0ed (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - haruさんはじめまして。コメントするのは初めてですが更新待ってました。ありがとうございます！haruさんのペースでの更新楽しみにしてます♪ (2019年5月21日 18時) (レス) id: 831be97d67 (このIDを非表示/違反報告)
hanu(プロフ) - JUNAさん» 本当に嬉しいです、、何年も更新していなかったのにこのようなコメントをありがとうございます。お待たせしてすみませんでした。拙い文章ではありますが今後ともよろしくお願いします！ (2019年3月12日 0時) (レス) id: a263d068a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hanu | 作成日時：2015年11月25日 22時
