スノストが小さくなりました

番外編#母の日 ページ8

翔太side

今日はなんの日か、知ってる。

涼太と小学生組は、絵とか料理でおもてなしをしていた。

俺と大介と優吾は、お小遣いを出し合ってカーネーションを買った。

けどいつも反抗しているせいか、中々勇気が出せない。
　
優「どうする？」

翔「渡したいよ。」

大「じゃあ、どう渡す。」

翔「それを、考えてるんじゃん。」

涼「普通に渡せば、お母さんありがとうって。」

翔「それが出来たら、苦労しないよ。」

部屋に遊びに来ていた、涼太の一言。

涼太は出来るかもだけど、俺ら三人は反抗ばっかりしてるから、いざとなったら難しい。

お父さん帰ってくる前にしたら、帰って来たらイチャイチャ仕出すんだからって、俺らの背中を押して部屋の外に追いあった涼太。

おまけに、ドアも閉められた。

いや、俺の部屋なんですけど。

しょうがなく、三人で仲良くカーネーションを持って一階のリビングへ向かう。

リビングには、お母さん一人しか居なかった。

翔「お母さん。」

大「お母さん。」

優「母さん。」

辰「どうしたの？」

俺らが名前を呼ぶと、洗い物を辞めてわざわざ来てくれた。

翔「これ。」

大「あげるよ。」

優「母の日だから。」

辰「ありがとう、お母さん嬉しい。」

翔「別に。」

大「それだけ。」

優「じゃあね。」

ニコニコしているお母さんを置いて、部屋に戻った。

嫌いじゃないけど、素直になれないだけ。

無事に渡せて、良かった。

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