第八話 ページ9
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「あっちぃ"ー。」
「あっつ…。」
今は夏。普通であれば夏休みでリア充共はenjoyしている。だが、こんな腐った世界、呪術界には夏休みというものはない。今は繁忙期だ。どかっと呪いが増えてくる。クソだ。大事なことだ、もう一回。クソである。
「Aは?」
「今日も任務だとよ。」
「いくらなんでも多過ぎじゃないかい?」
駄弁っている3人。上着を脱ぎ、自習をしている。が、夜蛾がいないため自習なんてものはしていない。彼らは頭がいい。秀才だ。
「ただいま…。」
戸が開く。入って来たのはAだ。上着を脱ぎ、シャツの第一ボタンを外している。
「お疲れ。」
「うん。有り難う、硝子ちゃん。」
と、言いながらハンカチで汗を拭いている。腕で汗を拭うであろうが、そんなことは一切しない。清潔を保つのがAが一番にしているモットーであるからだ。
「はぁ、そろそろかな。」
「え?何が。」
「補助監督さんに休みが溜まってるから水族館でも行ってきて楽しんでください。
って言われてチケット4枚貰ったの。来週、3人とも休みだったから一緒に行こう。」
やはり、少女は慕われている。彼らも少女の噂は耳にするが、どれもいい噂話ばかりだ。それほど、沢山の人達から信頼され、愛されているのだろう。
「水族館かぁ…。」
「確かに。今の次期にはぴったりだね。」
「水族館って何?」
五条の一言により、水族館に必ず行くことが決定した。
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作者名:adj | 作成日時:2022年4月23日 16時