第五話 ページ6
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担任の夜蛾正道が教室に入ってくる。事前に、夜蛾からは「学校ではお父さんではなく、先生と呼びなさい。」と言われていた。
「君達の担任の夜蛾正道だ…って、一人遅刻してるな。」
夜蛾がそう言ったあと、バンッと勢いよく戸が開く。桁違いの呪力。彼は御三家のうちの一つの五条家出身。数百年ぶりの逸材、無下限と六眼を持つ次期当主の五条悟。白い髪と碧目でサングラスをしているのが特徴だ。五条はずかずかと教室に入り、席へ座る。
「遅刻だぞ、五条。」
夜蛾は五条に注意をする。夜蛾は咳払いをし、取り直す。
「君達の担任になった夜蛾正道だ。よろしく。早速だが自己紹介をしてもらう。」
座っている順からして夏油からだろう。
「夏油傑です。よろしくお願いします。」
いかにも優等生っぽい挨拶だ。
「家入硝子。よろしくー。」
家入の自己紹介が終わり、次はAの番だ。
「夢想A。よろしくお願いいたします。」
流石、元児童会長、生徒会長をしていただけある丁寧な挨拶だ。
「五条悟。」
名前を言っただけだ。よろしくもない。
「では、明日から本格的に始まる。今日は生徒達同士で仲良くなるように。」
そう言って、夜蛾は教室を出ていった。
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作者名:adj | 作成日時:2022年4月23日 16時