第四話 ページ5
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古い木造建築の校舎。その中のはいくつもの教室がある、その一つの教室にいるのが夢想A。
数少ない特級術師の一人だ。彼女は本を読みながら他の生徒を待っていた。
「(まだかな。)」
因みに同級生の名前や顔は夜蛾を伝って知らされていた。ガラッと戸が開く。入って来たのは前髪が特徴で、身長が高い男子だ。彼の名は、夏油傑。夜蛾からスカウトされ呪術高専に入学してきた人だ。
「…(女の子?)私の名前は夏油傑。よろしくね。」
夏油はAを見るとすぐに自己紹介をし、手を差し出す。
「…よろしく、私は夢想A。」
差し出された手を両手でぎゅっと軽く握る。夏油もぎゅっと握り返す。
「よろしくね。夢想さん。」
Aが思った第一印象は、前髪が特徴、でも紳士。
さらに数十分後戸がまた開く。入って来たのは、右目のしたに黒子があり、身長が高い女子。彼女の名は、家入硝子。彼女もまた、反転術式の使い手であり呪術高専の入学が決まっていた。
「あ、女子いるじゃん。私は家入硝子。よろしくね。」
と挨拶をする。
「よろしく、私は夢想A。」
と挨拶をした。
「夢想?聞いたことない名字だね。まぁいっか。Aって呼んでいい?」
「うん、私も硝子ちゃんって呼んでもいい?」
こてんと首を傾げる。その仕草が可愛かったのか家入はすぐにOKした。
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作者名:adj | 作成日時:2022年4月23日 16時