舌なめずり ページ5
ただのやんちゃ坊主たちのいたずら、
最初はその程度の認識で、たいしてニュースにも取り上げられていなかったし、すぐ捕まるだろうと言われていた。
だけど俺たちは、そんな軽い気持ちでこれをやっているんじゃない。
もっと、大きな。大切な『目的』のために。
「……山田さん?」
「っあ、伊野尾さんおはようございます……って、ええ!?」
ぐるぐる考えながらパソコンに向かっていると、ポンと叩かれた肩。
慌てて振り返ると、さらさらのきのこ頭になった伊野尾さんがいた。
「か、髪型っ、」
「昨日、山田さんに言われて、切らなきゃな、と思って。知り合いに頼んでみたら切ってもらえたんです。
お任せで、って言ったらこんなのになっちゃったんですけど……変ですか?」
こてん、と首をかしげる。
その顔は、今まで遊んだどんな女よりも綺麗で。
「か、可愛いですよ!」
内心舌なめずりをして、でも実際は少し照れてる歳下のフリをして、そう答える。すると伊野尾さんは、ふわりと笑顔を浮かべた。
「よかったです」
脳内で、呆れ顔をした雄也と八乙女が、ため息をつきながら『またでたよ、』と俺に言ってくる。
うるさい、黙ってろ、だってコイツはきっと、今まで食べたどの女よりも、ずっと甘い。
遊ぶことに慣れた女ばっかで飽きてたんだ、
慣れてない男を捕まえるのも、許されるだろ?
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JUMP の虜♪ - すごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張ってください!! (2019年1月6日 23時) (レス) id: 5a3b5569f1 (このIDを非表示/違反報告)
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