マスコミ ページ33
マスコミ宛に、予告状を出した。
今夜、ここのホテルの、いちばんだいじなものを盗んでいきます、って。
そうすれば、今までずっと俺たちを追って、でも追い切れなかったマスコミは食いつく。
そして、金持ちばっかりが入っていくのを見て、次はスクープの匂いを嗅ぎつけるだろう。
そこに、俺たちが、なんらかの事件を起こして、総監の顔が一瞬でも写れば、アイツはそれでもう終わり。社会的に死ぬことになる。
会場に入ると、アイツが主催だからか、熱気がすごかった。いいヤツ集めるって話題だもんな。これからどうなるかも知らずに。
顔を隠して、準備して。
商品の子どもが出てきた瞬間、3人でステージに上がる。
「……相変わらず汚ねぇ顔してんな、総監さま」
ステージから見下ろした、驚いた顔をしたアイツを見てつぶやく。
俺がずっと怖がっていた、ずっと悪夢を見させられていたコイツは、まわりのジジイどもと変わらず、ただのジジイだったんだ。
何を怖がる必要があったんだろう。
胸ポケットから拳銃を出すと、どよめきが起こる。
天井に向かって撃つと、押しかけてきたマスコミが一気にその光景をカメラで撮る。
マスコミが張ってたことも、俺がここにいることも、知らなかっただろ。
この拳銃があれば、お前を撃ち殺すことだってできる。実際、殺したいほど憎い。
憎い、けど。
「……あっけな、」
慌てふためくそいつ。顔を撮られて、とっさに腕で隠したけどもう遅い。
マーケットの資料も全部マスコミにリークした。
社会的に死んで、人生のどん底でもがき苦しみながら生きて、死ねばいい。
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JUMP の虜♪ - すごく面白いです(*≧∀≦*)更新頑張ってください!! (2019年1月6日 23時) (レス) id: 5a3b5569f1 (このIDを非表示/違反報告)
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