ホワイトデーは甘えたい《剣持の場合》 ページ5
さて、もうすぐホワイトデーらしい。僕も一応彼女からポッキーを貰って…といっても三分の一はあっちが食べていたような気がするが。
ホワイトデーは三倍返しだの何だの聞いたことがあるから、最早ポッキーひと箱買ってやればいいんじゃないかとも思ったが、文句を言われそうなのでやめておく。
｢何にしよう……｣
今までは女子にもらうことがあっても、お返しはそこそこのものをそこまで考えることなく渡していたものだから、ここまで悩んだホワイトデーは初めてだろう。
一周回って、市販品ではなく手作りにしてみるとか。重すぎか？いやそういうこと考えないか、あの人は。
手作りと言うと、バレンタインデーに聞いた炭クッキーの話を思い出す。高校生にもなって、料理スキルがどん底過ぎる。生きていけるのか？
｢…あ、じゃあ。一緒に作ってみるとか｣
僕は料理は人並みには出来るはずだし、料理も教えられる&ホワイトデーのお返しも出来るで一石二鳥じゃないか。丁度明日は休みだし。
早速明日作らないかと連絡を入れると、すぐにOKと返事が返ってきた。材料は僕の方で用意しておこう。今から買いに行くか。
――――――――――――
午後二時を回ったあたりで、呼び鈴が鳴り響いた。五回ぐらい。確実にあいつだ。
『あ！おはよう剣持！』
ドアを開けるとにっこり微笑みながらこちらを見るA。
｢呼び鈴って一回でいいんですよ？知ってましたか？｣
『いやー寝てるかなと思って』
｢もう二時なんですけどね｣
『お邪魔しまーす』
｢おい話聞け…はぁ…どうぞ｣
家に上がってもらって、キッチンに向かう。
『剣持に言われたエプロンしか持ってきてないんだけど、材料とか剣持に任せちゃってほんとによかった？』
｢あぁ、大丈夫ですよ。もとはといえば僕が誘ったんですし｣
『うーん…まぁいいか、何作るの？』
｢生チョコタルトを作ってみようかなと｣
『え！？タルトってあのおいしいやつ!?レベル高くない！？』
｢ちゃんと手順通りにやればそこまで難しくないみたいですよ。時間はかかりますけど。｣
『まぁ私天才だしいけるよね』
｢その自信は一体どこから来るんだ｣
『私は喉から✨……あいたっ！』
決め顔をするAの頭にチョップを食らわせておく。
『さいてー！D〇だ〇V！！！！』
｢はいはい、始めるんで手洗って来てください｣
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^_^ - 続き読みたいです！！！ (8月29日 21時) (
レス) id: 44ae92db52 (このIDを非表示/違反報告)
しょーゆ - 最近見つけて一気に読み進めました。とっても面白いです。更新いつまでも待ってます！ (7月20日 22時) (レス) @page22 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
ふうり - ツンデレな剣持さんがたまらないです!!!続き待ってます‼ (2023年3月24日 23時) (レス) @page21 id: 260b9b0075 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんなにも素敵な剣持の夢小説を初めて読みました、、続きも待ってます、、！！ (2023年2月16日 22時) (レス) @page21 id: ce274380b7 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 続き待ってます🥹 (2023年1月31日 1時) (レス) @page21 id: 4c3ddc0209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっぱ | 作成日時：2022年2月23日 19時
