デートだって甘えたい！《私の場合》 ページ2
『あへぇ…すごいねぇ…』
｢口半開きなのがアホっぽくて非常にいいですね｣
『…褒め言葉として受け取っておくね』
私達は今水族館に来ている。お互い普段学校以外で家からあまり出ることがないのだが、久しぶりに剣持とデートがしたくなったので、強引に家から引っ張り出してきた。物理的に。
引っ張る力の加減を間違えたのか剣持には色々言われたが、この際デートさえできれば何でもいい。
『お、あれ見て、剣持に似てる』
｢顎出てる生物全部僕に見えてるんですか？？｣
『あれもあれも！！』
｢鋭利なものがついてるだけでも僕なんですね…｣
『ねぇ剣持！つぎあっち！』
｢わかりましたから！そんなにはしゃぐと転びますよ！｣
『いいじゃん！こけたらこけたで少女マンガみたいにお決まりな感じで剣持が抱き抱えてくれるんで
しょ！』
｢夢見すぎ！！｣
『高校生は夢見てなんぼなの！……っへ…』
いやほんとにつまづくと思わないじゃん!?…このまま行ったら確実に顔面ダイブだよ！！神様お願いだから私のかわいい顔を潰さないで！！待って嘘嘘嘘嘘だからどうか軌道修正してー！！
終わった。私の顔面潰れる。
その瞬間、左腕が引っ張られる感覚がした。多分これ、剣持だ。
｢んは、マジで転ぶとか子供ですか｣
そう笑いながら剣持は私の体を支えながら、さっきと同じように立たせる。
『…少女マンガやん……』
｢剣道やってますから、反射神経にはそれなりに自信あるんですよ｣
『うーわセリフまで少女マンガチックだわ、なにこいつ』
｢テンプレ過ぎて逆に面白いですね、こういうの｣
『危うく私の顔面潰れるとこだったんだからね…？』
｢もういっそ潰して平にして僕と剣盾コンビ組みませんか？｣
『えっ急なサイコ怖』
｢まぁ、これに懲りてもう走ったりなんかしないでくださいね｣
『…じゃあ、手、繋いでて』
｢…子供ですか｣
『もし仮にそうだったとしても君の好きなロリでしょ。…ほら、繋いでよ』
手を差し出しても、人前で繋ぐのには抵抗があるのか、なかなか繋いでくれない。
｢もう少し…人の、いないところ…で…｣
『周り、手繋いでるカップルいっぱいいるけど？』
｢…それでも無理です！｣
やっぱり無理か…
『…そっか、じゃあ、行こう』
剣持に甘えさせてもらうのは、やっぱり難しいらしい。
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^_^ - 続き読みたいです！！！ (8月29日 21時) (
レス) id: 44ae92db52 (このIDを非表示/違反報告)
しょーゆ - 最近見つけて一気に読み進めました。とっても面白いです。更新いつまでも待ってます！ (7月20日 22時) (レス) @page22 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
ふうり - ツンデレな剣持さんがたまらないです!!!続き待ってます‼ (2023年3月24日 23時) (レス) @page21 id: 260b9b0075 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんなにも素敵な剣持の夢小説を初めて読みました、、続きも待ってます、、！！ (2023年2月16日 22時) (レス) @page21 id: ce274380b7 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 続き待ってます🥹 (2023年1月31日 1時) (レス) @page21 id: 4c3ddc0209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっぱ | 作成日時：2022年2月23日 19時
