女子禁制わーるど1 (ページ44)

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(7)永瀬side ページ44

聞いてみると、眠たそうな声で「幼なじみだ」と言われる。

「なんやぁ、幼なじみかぁ…」

…あれ、なんで俺安心してんのやろ。

しかも大吾は知ってたのか…

嫌やな…

てか待って。

(名前)って女なんよな…

改めて考えると、いろいろなところを意識し始めてしまった。

男だと思って見ていたときは、かっこいいようなかわいいような顔だと思ってた。

女だと思って見ると、男と言ってもバレないだけあって特別かわいいわけじゃないけど、なぜかかわいげのある感じ。

それに…

「ちょ…A、もうのいて…」

のかそうと思ったら離れず、しかも寝てる。

「…まじか」

…さっきから、その、当たってる。

１回意識し出すと気になってしかたがない。

今はサラシを巻いていないのか、パジャマ越しに、普段抱きつかれたときには感じない、やわらかさが伝わってくる。

「…けっこうデカイな」

そうぽつりと呟いて、自分でハッとする。

あかんあかん！

考えへん考えへん！

変態か、俺は！

のんちゃんやあるまいし！

…でもこのまま寝てもーてるし、どないしよ。

この夜だけで頭を使い過ぎて疲れたし、明日も稽古はあるし、寝ないとやばい。

俺はがんばって意識をそらして、やっとのことで眠りについた。